9月開幕の女子プロリーグに向けて、浦和レッズレディースがプレシーズンマッチを戦う(さいたま市浦和区)
今年9月から新しく始まる女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」。全国の11クラブが参加するリーグに、三菱重工浦和レッズレディースも参入することが決まっている。
浦和レッズレディースは東京五輪を戦うなでしこジャパンにも現在、最大派閥の7名(GK池田咲紀子、DF南萌華、DF高橋はな、MF猶本光、MF水谷有希、MF塩越柚歩、FW菅澤優衣香)が選出されるタレント軍団で、昨年なでしこリーグで3度目の優勝を果たして、新しく始まるプロリーグの初代女王を目指して新シーズンに挑む。
このWEリーグ開幕に向けて行われる「2021WEリーグプレシーズンマッチ」が4月24日(土)にさいたま市浦和区にある浦和駒場スタジアムで開催された。
久しぶりの公式戦となり、試合勘も心配される中での試合となり、序盤は仙台のプレスに苦しめられる場面があった。しかし徐々に試合の流れを掴むと、前半37分、ペナルティーエリアに侵入した猶本光選手が倒されてPKを獲得。このPKを菅澤優衣香選手がきっちりと決めて、浦和レッズレディースが先制した。
後半も激しい攻防が続く中、後半72分に、マイナビ仙台レディースが右サイドを崩すと、中央で、宮澤ひなた選手がクロスをあわせてゴール。これでスコアを同点とした。
試合はこのまま終了。1-1と引き分けとなった。
浦和レッズレディースの楠瀬監督は試合後の会見で「全体的には激しい攻防もあって、見応えがあったのではないでしょうか。しかし、もう少しボールを動かしたかったが、思った以上に仙台のディフェンス、プレスが強かったので、思うようにいかなかった。その部分での強度は強化をしないといけないです」と試合を振り返った。
また「今日は浦和駒場スタジアムに1500人の以上のファン・サポーターの方が来て頂いた。今度も来たいと思ってもらえるような試合にしないといけないと思います。その意味でももう少しゴール前での動きはこだわっていかないといけないかと思います」と、プロリーグ開幕に向けて、プロとしての責務を感じていた。
なでしこジャパンにも選出されている、DFの南萌華選手は「まだコンディションはベストではないのかなと思いました。チームとしても、去年に比べると完成度は高くない。残りのプレシーズンマッチの中で、合わせていければ良いと思います。今日はプレシーズンマッチでしたけど、多くの方が足を運んでくれました。プロのリーグとしてたくさんの方に来て頂いたり、楽しんでもらう責任があると思うので、個人としてもチームとしても楽しんで頂けるサッカーをしていけるようにしたいと思います」と、WEリーグ開幕に向けて、多くの人が楽しめるサッカーを展開することを誓った。
浦和レッズレディースは、WEリーグプレシーズンマッチをこの後4試合戦う。ホームの浦和駒場スタジアムでは、5/29(土)14時キックオフで開催される。
この機会に女子プロサッカー選手のプレーも見てはいかがでしょうか。