【京都市西京区】紅葉はカエデだけじゃない! 出荷最盛期の柿街道でまもなくオレンジ鮮やかな柿紅葉が出現
京都の街も紅葉シーズンを控えて、何かとワクワクする季節になってきましたね! 2023年11月2日付の日本気象株式会社(外部リンク)の発表によると、今年の京都の紅葉見頃予想は、平年より6日遅い12月11日だといいます。これはイロハカエデの予測になりますが、紅葉はこのイロハカエデやイロハモミジだけではありません。
京都西山山麓で見られるという「柿紅葉」を探して、2023年11月6日、大原野から国道沓掛口へ抜ける通称「柿街道」、府道10号線(大山崎大枝線)を歩いてみました。柿紅葉(かきもみじ)とは、晩秋になって柿の木の実が熟する頃に葉っぱが美しくオレンジ色に色づくことをいいます。
大山崎大枝線の柿街道沿いには、この時期から十数軒の大枝柿農家の直売所がずらりと軒を連ねます。その背後には見事な柿畑が連なっています。その一つ、「村上農園」は、「江戸時代末期からこの地で農業を営み、柿農家を始めてからも90年以上になる」といいます。大枝柿の品種は富有柿ですが、昼夜の寒暖差があるため甘みが強い良質の柿ができるのだそう。宮内庁主管の大嘗祭に献上されたことでも知られるブランド柿です。
「千弥農園」では、その大枝柿の柿狩りを、10月20日から12月上旬までの約1カ月半に亘って、楽しむことができます。50年以上前に柿狩りを始めてから3代目という松木孝史社長は、「今年は酷暑だったのと今なお温暖なため、色好きが遅れているのと、若干収穫量が少なく小振りやけど、味は抜群です」と話してくださいました。
同農園では、柿狩りをした後、すき焼きやバーベキューと一緒に採れたての柿が食べ放題で楽しめるのだそう。この日は大型観光バスも入ってきました。
「山口農園」では、朝採れの新鮮野菜とともにたくさんの大枝柿が大きさごとに整然と並べられていました。どれも超お得値です。店主は、「今年は今も暑いから、半月ほど収穫が遅れとる。12月下旬近くまであるやろな」といいます。
街道真ん中あたりの林農園では、枝付きの柿がそのまま並んでいました。1本の枝にこんなにもたくさん生るんだと驚きました。またさらに進んで、国道近くにあった森本農園の奥様によると「11月25日頃には、柿の葉が綺麗に赤みがかってきて柿紅葉になっていく」のだそう。
柿紅葉は特に京都縦貫道の北側の柿畑で、西山山麓のなだらかな斜面に広がる絶景が楽しめるそうなので、みなさん訪れてみてください! くれぐれも畑の中には入らず、周辺からの観賞や直売所での購買をお願いします。
「千弥農園」(外部リンク)京都市西京区大枝西長町1-60 075-331-0855