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【京都市西京区】シュワっと淡雪のようにとろける石窯焼きチーズスフレケーキが西山山麓の柿畑にあった!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 大原野神社や正法寺、勝持寺、善峯寺や光明寺、柳谷観音といった名だたる紅葉の名所として知られる西山三山の麓を貫く府道10号線(大山崎大枝線)の内、大原野から国道沓掛口へ抜ける街道は、柿畑がひろがり、大枝柿の直売所が軒を連ねることから、通称「柿街道」と呼ばれています。

 柿街道周辺では、柿の葉がオレンジに輝く柿紅葉も楽しめますが、その直ぐ南側の府道141号線沿いに評判のチーズケーキの店があると聞いて、2023年11月9日に訪問しました。行ってみると、道沿いにおしゃれなカフェを思わせるような外観のケーキショップがありました。

 看板には、チーズスフレケーキと石窯焼き手作りパン「フロマージュウ」とあります。「あれっ! フランス語でチーズを意味するのはフロマージュでは?」と思ったので、あとで、店主に聞くと「屋号にするときに他と区別するためにウをくっつけちゃいました」とお茶目な理由です。今はパンは食パンのみにして、ケーキ中心に営業されているそうです。

 まずは看板商品チーズケーキの「フロマージュウ」を持ち帰って食べてみました。これがまた絶品。たっぷりかかったあんずジャムの中から出てくるパイナップルを絡めて食べる生地はまるで淡雪のようにシュワっととろける初めての食感ですが、後から濃厚なチーズのうま味が口の中に広がります。

 33年前の1990年にフランス料理のシェフだった片岡広司さんが妻のひろ子さんと向日町で創業した同店ですが、その時に開発した製法を頑なに守り続けています。オランダから直送の上質のゴーダチーズを贅沢に使用し、小麦、生クリーム、牛乳、卵、洋酒などベースの素材は至ってシンプル、余分なものを一切使わず、石窯でじっくり焼き上げるのだそう。

 もう一つの人気商品「”びっくり”アップルパイ」には、自家製のこだわりフレッシュバターをふんだんに使い、中には甘く炊いたアップルがたくさん詰まっています。底の生地はパイではなくタルトを使用しているので、そのサクサク感と一緒に味わえます。

 子どもたちに大人気なのが、要望を聞いて有名な建物や場所、お父さん、お母さんの顔など、どんなものでも制作するというデコレーションケーキ。店内にはこれまで作った数えきれないほどの楽しいキャラの写真が貼られていました。

 他にもショーケースにはショートケーキやタルトなど美味しそうな逸品がいっぱいです。実家でもあった大枝の地に戻ってきて15年、口コミでどんどん人気となり、今では遠くから縦貫道でやって来る常連さんも大勢います。

 紅葉狩りや柿紅葉を見に訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください!

「フロマージュウ」(外部リンク)京都市西京区大原野北春日町827−19 075-331-6626

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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