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以前、佐野町にある浅煎り専門店 SPECIALTY COFFEE BEANS No.13をご紹介しました。

初めて飲んだ浅煎りコーヒーのフルーティーさと美味しさは今でも忘れられない衝撃です。これまで、土日のみの営業でしたが、2023年10月24日（火）から平日営業を開始します。

空き家からの出発

佐野町、曹源寺入口、バス通りに面した角に浅煎り専門店 SPECIALTY COFFEE BEANS No.13があります。ブラックを基調にした屋根と外観はおしゃれでスタイリッシュですね。

実は、この建物は改装前は劣化が激しい空き家だったのです。

築年数不明、戦後の建物

1945年の戦後間もなく建てられたという物件。 不動産担当者によると、ボロボロで倉庫にしか使えないと諦めていたとのこと。以前はヤマザキストアとして利用されていましたが、閉店後は空き家状態。

店内は商品棚があり、レトロな雰囲気が残っています。

たばこを販売していた窓口やおそらくレジ裏に当たる部分もそのまま残っています。古くて汚い印象。これを皆さんならどのように改装するでしょうか？

びっくり！

SPECIALTY COFFEE BEANS No.13の野口さんは、DIYでこんなスタイリッシュな店内に改装しました。

中央には大きな焙煎機を設置。存在感があって店内の雰囲気にもよく合います。焙煎機を見ながら美味しいコーヒーを味わえるのはコーヒー好きにはたまらないです。

ブラインドで隠されていた窓は活用して、外を眺めることができる落ち着くカウンター席に。燦々と明るい光が差し込みます。

陳列棚はテイクアウト用の豆を置く棚として利用。

レジ裏部分の棚を撤去し、見せる棚を設置しました。たばこ購入用の窓はテイクアウト用の窓口として利用しています。

DIYでの改装期間は約4ヶ月で、特に解体が大変だったとのこと。まだコロナが流行っていた時期のため、木材などが入手しにくく高価だったそうです。

夢を叶えたい人へのメッセージ

野口さんは自分の店を持つ夢がありましたが、さまざまな事情で平日は働きながら、土日だけオープンすることから始めました。

「この建物はもともと人が住んでいた場所なので、地域に密着しているところが良かったです。商売感を感じさせず、地域の方々とコミュニケーションが楽しめることです。1年経つと、お子さんが大きくなったりと、長く地域の人と関わることができるのも楽しみの一つ」と佐野町の良さ、空き家の良さを話して下さいました。

一時期は昼も夜も働き、体力的にも精神的にも大変な日々だったとのこと。

開店後は「それで終わりではなく、もっとやりたいことや夢が広がっている」という野口さん。今後は現地への買い付けや多店化を目指してさらに頑張りたいと話します。

NEWoMan横浜に出店のほか、11月18日(土)には逗子・葉山 海街珈琲祭にも参加されるなど活躍の場を広げています。いつか横須賀でも『珈琲祭』を開催したいと話します。

先日、NEWoMan横浜6Fにある2416 MARKET PASTA&に行ったところ、SPECIALTY COFFEE BEANS No.13の商品が並んでおり、嬉しくなりました。

多くのことを乗り越えて来られた野口さんの意志の強さと行動力に感銘を受けました。これからも応援しております！

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