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今年は記録シーズン?数々の大記録が待ち受けるMLB

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
通算3000安打+600本塁打達成の期待がかかるアルバート・プホルス選手(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

MLB公式サイトが3日、「Record year? 10 milestones within reach in '17(記録の年?17年に達成が期待される10の大記録)」という特集記事を発表した。

内容は今シーズン中に期待される個人記録の数々をまとめたものだ。今年はWBCを控え、例年以上にMLBへの関心が高くなっているだけに、ぜひとも選手たちの個人記録にも注目しながらシーズン開幕を迎えてほしい。

以下個人記録を紹介していく。

●エイドリアン・ベルトレ選手(レンジャーズ)

昨年のイチロー選手に続く史上31人目の3000安打達成まで残り58本に迫っている。また3000安打を達成すると、史上4人目(過去にはハンク・アーロン氏、スタン・ミューシャル氏、カール・ヤストレムスキー氏の3人)の3000安打、600二塁打、450本塁打を超える選手になる。

●アルバート・プホルス選手(エンゼルス)

同じく3000安打達成まで残り175本に迫っている。さらに残り6本で通算600本塁打に到達する。過去に3000安打+600本塁打を達成した選手は、ハンク・アーロン氏、アレックス・ロドリゲス氏、ウィリー・メイズ氏の3選手のみ。

●マイク・トラウト選手(エンゼルス)

26歳の誕生日である8月7日以前に32本塁打を記録すると、史上8人目の26歳未満での通算200本塁打達成となる。ちなみに通算200本塁打の最年少記録は、1934年にメル・オット氏が樹立した25歳144日。

●バートロ・コロン選手(ブレーブス)

史上33人目の通算2500奪三振まで残り135に迫る。一方今年5月で44歳になるコロン投手は、メジャー19年間で888与四球しか記録しておらず、このまま現役を終えられれば、史上9人目の2500奪三振、1000与四球未満の選手になる可能性がある。

●フランシスコ・ロドリゲス投手(タイガース)

史上4人目の通算450セーブまで残り20に迫る。過去の達成者はマリアノ・リベラ氏、トレバー・ホフマン氏、リー・スミス氏の3選手。またロドリゲス投手は現在1119奪三振を記録しており、順調ならばリベラ氏(1173奪三振)、ホフマン氏(1133奪三振)を今シーズン中に上回る可能性も極めて高い。

●クレイトン・カーショー投手(ドジャース)

今シーズン100イニング以上を投げ、なおかつ防御率が2点未満で終わった場合、自身通算4度目の達成となり、史上13人目の快挙となる。

●デビッド・ライト選手(メッツ)

ダリル・ストロベリー氏が保有するメッツの球団記録の252本塁打まで残り11本に迫っている。

●ジャンカルロ・スタントン選手(マーリンズ)

マイク・ローウェル選手が保有する球団記録の578打点まで残り39に迫る。

●ホゼ・バティスタ選手(所属先未定)

もしブルージェイズと再契約した場合、カルロス・デルガド氏が保有する球団記録の827四球まで残り109に迫る。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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