こんにちは。年間800食以上プリンをたべるプリン研究家/プリンジャーナリストのプリン王子です。みなさんはプリンアラモードと聞くと何を思い浮かべますか?私は、幼い頃に祖母に連れていってもらった百貨店の中にある喫茶店。顔を汚しながら夢中でたべたデザート。かためのプリンに缶詰めから出したみかん、ウサギの形にカットされたりんご、ややふにゃっとしたバナナにぽしゃっとした生クリームに喫茶店っぽいアイス。そんなレトロな情景をつい思い出します。なんとなくレトロな印象を持たれている方が多いのではないでしょうか?実は、今、プリンアラモードが新たな進化を遂げているんです!今回は、そんな進化を遂げたプリンアラモードをご紹介します。

プリンアラモードは日本生まれのスイーツだった?

そもそも、プリンアラモードってどこの国のデザートなの?と思われる方も多いと思われます。実は、日本生まれのスイーツなんです。

第二次世界大戦後、横浜の「ホテルニューグランド」はアメリカ人高級将校家族の宿舎となっていました。住み慣れない地で母国にもなかなか帰ることができない将校夫人をどうにかして喜ばせたい。そんな思いでニューグランドのパティシエが、婦人たちの母国アメリカを思わせるようなボリューミーで華やかなデザートを作ったものが「プリンアラモード」でした。

日本人のおもてなしの心が生んだスイーツってなんだか誇らしいですよね。

発祥の地の伝統を背負ったホテルニューグランドの「プリン•ア•ラ•モードパフェ」

こちらが6月1日からホテルニューグランドの「ザ・カフェ」で販売開始になった「プリン•ア•ラ•モードパフェ」です。トップには開業時から変わらない自家製プリンをのせ、美しくカットされたりんごにさくらんぼ、チョコレートチュイールに生クリームがトッッピングされていてボリューミーでかわいいんです!

横ではなく縦で魅せる!こだわりは「層」

一般的なプリンアラモードは横長のガラスの器にフルーツをきれいに盛りつけますが、パフェグラスは縦長なので外から見える層にとにかくこだわったそう!（層だけに）また、発祥の地の伝統を背負ってきた中でパフェスタイルでの提供をするにあたり、伝統を守るべきという声もあがったようですが、「ア•ラ•モード」の本来の意味である、「最新の、流行の」にならった姿であることが伝統を守ることなのではないか、伝統は日々作り変えられていくものだというシェフの強い思いから生まれたメニューなんです。かっこいいですね!

同店で販売しているプリン•ア•ラ•モードで使われている素材をパフェでもしっかり使用していて、新たにいちごが仲間入り!プリンはぷるんとしていてあまさは控えめでフレッシュなフルーツのあまさを邪魔しないのがうれしいんです。また、下の層との境界線にはフィアンテーヌ（クレープを細かく刻んだもの）を使っていて上品でリッチな仕上がりに!個人的にすごいなと思ったのはキウイにりんごのゼリーのシートが貼りつけてあり、爽やかな味わいでまさにホテルスイーツにふさわしいクォーリティーに仕上がってました。それにしてもこのりんごのゼリーいい仕事してます（熱弁）

食感の変化を楽しみながら飽きずにたべ進めることができたので、普段以上にスプーンが進みました（笑）

グラスの底には、ほろ苦で濃ゆめのカラメルソースが入っていて、プリンをたべたことを思い起こさせる仕掛けがあったのもとっても気が利いていて、おもてなしの心がしっかり溶け込んんだすてきなパフェでした♪

艶やかなチェリーの飴細工が光るインターコンチネンタル東京ベイの「プリンアラモードパフェ」

東京湾と隅田川が交差するウォーターフロントにある世界60カ国以上のインターコンチネンタルホテルズ アンド リゾーツの一角インターコンチネンタル 東京ベイ。こちらで7月20日から期間限定で提供開始となった「プリンアラモードパフェ」

チェリーをイメージした艶やかで美しい飴細工がトップにのり、プリンの周りには美しくカットされたリンゴ、マンゴー、シャインマスカット、いちご、メロン、バナナ、ブドウ、チェリーと旬のフルーツが絶妙なバランス感で飾られています。

どのフルーツもフレッシュでみずみずしく、コクのある生クリームと合わせることで至福の味とはこのこと。肝心のプリンはなめらかでぷるんとしていてあまさ控えめなのでぺろっといけちゃいました。ひんやりとした濃厚なバニラアイスも上品でスプーンがすすみます!

パフェの下の層は、濃厚なチョコレートクリームとベリーソース、そしてカスタードクリームで甘酸っぱいのにミルキーな上品な口溶けを堪能できました。また、チョコレートクリームと生クリームの間に砕いたシュトロイゼルショコラをしのばせることで、サクサクとした食感がアクセントになっていて最後まで飽きることなくパフェを堪能することができました♪

8月31日までの期間限定メニューのため気になる方は早めに行ってみてくださいね!