ついこの前明けましてをしてたはずなのに、あっという間に年の瀬を迎えてます。光陰矢の如しとはまさにこれかと身に沁みて感じる今日この頃です。

どうも、年間800食以上プリンをたべるプリン研究家のプリン王子です。

2023年トレンドスイーツとして「ブラジルプヂン」がトレンドになると予報されていたが、実際にはトレンドになりきれなかった印象があります。

コンビニや一部のカフェで「ブラジルプヂン」が取り扱われることはあったものの正直パッとしなかったことは火を見るより明らかでした。

何故ブラジルプヂンは大流行になり得なかったのか？

ここからはプリン研究家の見地から考察していきます。

まず、1点目にあげられるのは「映えはしない」からです。

そもそもブラジルプヂンは一般的なプリンと異なり砂糖の代わりにコンデンスミルクを使用して作られるブラジルの家庭料理であり、コンデンスミルクが入ることで、コクとあまさが際立ち、むっちりとした食感が特徴です。また、プリンの底にはココアのスポンジが敷かれているものが日本ではポピュラーです。

本家ブラジルのレシピのままだと多くの日本人にとっては甘すぎるため、日本人の舌に合うように甘さは調整されています。

味はおいしいですが、正直映えはしない。Instagram で人気がある流行りのスイーツと比較すると飾り気のない見た目をしています。どれだけ美味しいと言われても「かわいい」「映える」ものに話題が集中する昨今のスイーツ事情を鑑みるとやむを得ないでしょう。

2点目は「参入障壁が低いようで実は高かったから」です。ブラジルプヂンはレシピを調べてみるとネットに落ちているのですが正直どれも変わり映えしません。これは作ること自体はさほど難しくはないですが差別化がしづらいメニューであることを意味しています。また、それを提供しているお店の多くはブラジルプヂン研究家の中津さんのレシピを購入し使用しているところが多かったため「ブラジルプヂンが流行るぞ」という情報がリリースされた際に、それらのお店がメディアに取り上げられ「ブラジルプヂンとはこれ」というイメージが世に流通し、同時に基準となるんです。つまり、その店のものよりもおいしいか、かわいいかが争点となってしまうんです。トレンド予報が出た後にいかにスピーディにレシピを考案し、メニュー化しようとしても店の色が出しづらいだけでなく、ましてそれだけを研究している方のメニューとクォーリティー面で対抗するのは至難の技なのです。

仮に「ブラジルプヂン」で勝負することにリソースをさいたとして、それを上回るだけのリターンも見込めないのであれば別のメニュー開発や集客方法に力を入れようという経営判断になるのは至極当然ですよね。

2024年のプリンのトレンドはどうなる？

そんな中、今、プリンには最新のトレンドがあります。ズバリそれは「のっけプリン」です。

「のっけプリン」って何？

のっけプリンとはその名の通り他のスイーツや果物などの上にプリンをのせたものです。これだけ聞いてもはて？となりますよね。具体的にこれまでのプリンと何が違うのか、なぜ流行るのかに触れていきます。

かけ合わせの幅が広がるから

プリンの上にクリームやアイスをのせたり、フルーツをのせたりといったアレンジはありました。ただこれはあくまでプリンの上に何かをのせるというものでした。トレンドである「のっけプリン」は○○の上にプリンをのせるというものです。

beans farm りんごのプリンアラモード

例えば、鶴川にあるカフェ beans farmではりんごの上にプリンをのせ「りんごのプリンアラモード」としえ提供していました。（季節限定メニューのため現在は提供終了）もちろん、ただのりんごではなく中にはアイスとカットされたりんごが入っていたりと、アイスの他にも遊び心が忍ばせてありました。斬新な見た目だ！かわいい！とSNSで話題になり売上も盛況だったそうです。

TSUBASA COFFEE 　プリンプリンショート

他にも、新宿御苑前にあるカフェTSUBASA COFFEEではケーキの上にプリンをのせた「プリンプリンショート」というメニューがあります。こちらは名前の通りショートケーキの上にプリンをのせたメニューです。見た目のインパクトはもちろんですが、完成させたプリンをマスカルポーネクリームと混ぜ合わせケーキのクリームとして使用することでプリンを様々な角度で堪能できる技アリプリンとなっております。

上記2店舗の例を見ていただいたら分かるように、従来のプリンの上にのせることが出来ない、仮に出来たとしても綺麗な状態での提供は難しいものが、「のっけプリン」であれば可能となるんです。

各々が得意としてきたメニューとのかけ合わせができるようになるため、アレンジの幅はものすごく広がるんです。

とにかく映えるから

見ていただけると分かるようにとにかく映えるんです。どれだけおいしくても食べてもらわないと始まらない。そして、かわいいもの、美しいもの、映えるものが話題になり、たべてみたいと思う時代であるため、「映え」「かわいい」を抑えることは重要だといえます。そして、近年はさらに「動画映え」も流行りの重要なファクターになっています。

「のっけプリン」は何かの上にプリンをのせるので動画映えもしっかり抑えられています！

大手レストランチェーンも「のっけプリン」に参入

大手レストランチェーン「ジョナサン」では、チーズケーキの上にカスタードプリンをのせた、その名も「プリンノセターノ」がスイーツメニューに加わりました。プリンノセターノってだいぶそのまんまですね。笑

海外でものっけブームの兆しが

台湾の超人気カフェ「午冬甜點」でものっけプリンが話題！よくInstagramのリールでも流れてきて気になってます。（これはプリンばかり調べてるからかもですが）

いかがだったでしょうか？

2024年のトレンドになるであろう「のっけプリン」ですが、おそらく今後様々な店で出てくると思います。今まで見たことがないスイーツとプリンのかけ合わせが楽しみですね！