Googleロゴ:命のビザ発給決断の日に「杉原千畝を称えて」
Googleは2019年7月29日、トップページのロゴに第2次世界大戦中に日本の外交官でリトアニアでユダヤ難民にビザを発給した杉原千畝氏のデザインを採用。GoogleのトップページのロゴはDoodle(ドゥードゥル)と呼ばれており、世界中の記念日や祝祭日などに応じてデザインが変更されている。杉原氏を記念したDoodleのタイトルは「杉原千畝を称えて」。
ナチスドイツの迫害で約600万人のユダヤ人らが殺害されたが、杉原氏のビザで救われたユダヤ人も多く「命のビザ」とも呼ばれている。Googleのロゴもビザをイメージしており、杉原千畝氏と救われた多くの人々とユダヤ人を表してる。ロゴのリンク先は「杉原千畝」の検索結果が表示。
7月29日は杉原氏が1940年にリトアニアでユダヤ難民に日本通過のビザ発給の決断をした日とされている。杉原氏をモデルにした映画やドラマも多く公開されている。
1940年代、神戸には約100人のユダヤ人が住んでおり、多くが織物を扱う貿易商だった。杉原氏のビザで敦賀に下船したユダヤ人難民にとって、日本は風変りでエキゾチックな土地だったそうだ。神戸にいたユダヤ人らの多くはロシア語を話すことができたため、日本に来たユダヤ人難民をスムーズに支援できたと伝えられている。杉原氏はホロコースト時にユダヤ人を救った人に贈られる「諸国民の中の正義の人」を1985年に授与。杉原千畝氏の故郷の岐阜県にある杉原千畝記念館には多くのユダヤ人が訪問している。