溝の口でインクルーシブ音楽フェス「りれいしょん」 音楽が可視化される1週間を体験して【川崎市高津区】
こんにちは!
武蔵小杉を中心に、川崎市内のトレンド&カルチャー情報をほぼ毎日更新しています、俳優のAshです。いつか酒場放浪記のプロデューサーに見つかって、琵琶を弾き歌いながら酒場をめぐる番組に出演するのが夢!(笑)
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さて、本日は、溝の口で素敵な音楽フェスが始まったので、その情報をご案内したいと思います。
りれいしょん
その名も「りれいしょん=Relation=つながり」。
タイトルを聞いただけで、素敵なフェスだろうなと想像がつきます。
こちらのフェスのコンセプトは「つながりの輪をひろげ、誰も置き去りにしない世界」なのだそうです。マイノリティーや当事者の問題を抱えながら、みんなが同じように暮らせる社会を目指して、「垣根をなくしてつながっていこう」という思いで運営されています。
溝ノ口劇場
こちらが、会場の溝ノ口劇場。
私の記事では何回かご案内していることもあり、ご存知の方も多いと思いますが、溝の口マルイの駐車場入り口近くにある溝ノ口劇場は、駅からのアクセスもよく、多くのアーティストにも愛される劇場です。
「みんなで創るフェス」の名にふさわしく、それぞれの出演者のお客様同士も劇場で仲良くなれるような、音楽フェスになるような気がしています。
入り口は階段ですが、車椅子のお客様も、事前に劇場にご連絡いただければ、裏のエレベーターから入場が可能だそうです。
ドリンクは入り口で
この日は、初日でした。オープンマイクといって、誰でもマイクの前で一曲披露できるイベントをやっています。ワンドリンク制ですので、まずは入り口でドリンクをオーダーします。
このドリンクスペースがごちゃごちゃしないのが、この劇場のいいところなんですよね。
溝ノ口劇場は、アーティストにも、お客さんにも使いやすい形というのを徹底的に考えて創られた劇場だな、とくるたびに思います。
莉玲さん
このフェスを主催する手話シンガーの莉玲(りれい)さん。
実は、以前友人の芝居を観に行った時に同じ空間にいたのですが、その時はお互いに認識せず、今回実質上の初対面です。でも、とてもフレンドリーな方で、ぜんぜん初対面という気がしませんでした。
莉玲さんは、20歳の頃、突発性難聴を発症して、片方の耳が聴力を失いかけたのだそうです。そのことをきっかけに手話を学び、今回のフェスも、すべての音楽に手話、あるいはダンスをつけて、可視化することを目標にしています。
フェリスの声楽科を出られたという莉玲さんが歌いながら手話をし、踊るのを拝見しました。私自身、音大出身なのでたくさんの声楽家と交流してきたのですが、こういうことができる声楽家にあまり出会ったことがありません。
ダイナミックに身体を揺らしながら歌う、自分のためでなく、聴いてくれるだれかのため、という視点。
ダンサーも参加
手話だけではなく、コンテンポラリーなダンスも入り、「音楽の視覚化」を試みています。伝えようとする意欲がとても強いです。
社会にはいろいろな人がいて、どんな立場の人でも、利害を超えて協力しあえば新しいものが生まれてきます。
今回のフェスに参加するアーティストはゆうに100人超ということで、片手のピアニスト、難聴の作曲家、手話介助員によるボランティア、トランスジェンダーの方の手話パフォーマンス、精神障害を持つミュージシャン、キッズダンスチームなど、色とりどり。
伝統音楽、朗読、舞踏、映像など、その表現のジャンルは本当に幅広いです。
昼の部では、インクルーシブを語る会や、誰でも参加可能なファッションショー、オープンマイク、手話ソング講座など、主催企画もいっぱい用意されているので、ご自分が面白そうだと思う回にぜひ、参加してみてくださいね!
フジロックもいい、ロッキンもいい、でも溝ノ口劇場のりれいしょんもすごくいいです!
りれいしょん 聴いて、観て、みんなで創るフェス
会期:7月24日(月)〜7月30日(日)
会場:溝ノ口劇場(川崎市高津区久本3丁目1-5 ミュージション溝の口 B1F)
アクセス:JR武蔵溝の口駅より徒歩4分
入場料:昼の部=2,000円、夜の部=2,500円 (+ワンドリンクオーダー)
公式サイト:りれいしょん