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田舎の良い物件に出会うためには?空き家だらけなのにネットでヒットしない真の理由

DIY-FUFUDIYクリエイター | 地方移住者 | 家庭菜園家

田舎に移住を考える際、ネットで物件を検索しても、なかなか良い物件に出会えないことがあります。

実際には田舎には空き家がたくさんあるのに、なぜネットではヒットしないのでしょうか?その理由について、実際に田舎に移住して、地域の住民や不動産屋さんかた色々と伺ったことを共有します。

1. 田畑があるせいで売りにくい

田舎の空き家の多くには、家だけでなく田畑が付随しています。これが一見、魅力的に感じることもありますが、実際には田畑の管理や農地法などの法的な制約があるため、購入希望者にとってはハードルが高くなります。農地を維持するのが難しい場合、買い手がつきにくく、売り出されないまま放置されているケースも多いです。

対策
田畑がある物件を購入したい場合、地域の農業協同組合(JA)や自治体と連携し、法的な手続きをしっかり確認してから進めることが重要です。また、田畑の活用方法をあらかじめ計画しておくと、購入後の生活がスムーズになるでしょう。

2. 固定資産税が高くないので処分を急ぐ必要がない

田舎の物件の固定資産税は、都市部に比べてかなり低く抑えられていることが多いです。そのため、空き家を持っているオーナーにとっては、急いで売却する必要がなく、「維持してもあまりコストがかからないから、とりあえず持っておこう」という心理が働きます。これが、空き家が市場に出回らない一因となっています。

対策
良い物件に出会うためには、ネットだけでなく、地元の不動産業者や知り合いを通じて物件情報を探ることが効果的です。田舎のコミュニティでは、人間関係が物件探しに大きく影響することがあります。

3. 先祖代々の家や仏壇があるなどの心理的な制約

田舎では、家が先祖代々引き継がれてきたものであり、そこには仏壇が置かれていることも少なくありません。このような家は、単に物理的な不動産というだけでなく、家族の歴史や精神的なつながりが宿っていると感じられるため、売却を躊躇する人が多いのです。特に、仏壇の処分や移動が難しい場合、家を手放すことに対する心理的な抵抗が強くなります。

対策
このような物件に出会った場合、オーナーとの信頼関係を築き、じっくり話し合うことが大切です。先祖代々の家を引き継いで大切にするという姿勢を示すことで、売却に前向きになってもらえる可能性があります。

4. 相続の関係で手続きが面倒

田舎の物件では、相続が複雑化していることが多々あります。相続人が複数いる場合、その全員の同意を得る必要があるため、売却の手続きが非常に煩雑になります。また、相続が未完了のまま放置されているケースも多く、手続きを進めるための時間や労力が必要です。そのため、物件が売りに出されるまでに長い時間がかかることがあります。

対策
このような場合、不動産業者や司法書士と連携して、相続手続きのサポートを行うことが重要です。また、売却に関する法的なアドバイスを受けることで、スムーズに手続きを進めることができるでしょう。

終わりに

田舎には多くの空き家が存在しますが、さまざまな要因が重なり、ネット上で簡単に見つからないことが多いです。良い物件に出会うためには、ネット検索だけでなく、地元の情報ネットワークを活用したり、オーナーとの信頼関係を築くことが重要になってきます。

まずは住みたい地域の住人とのつながりを築いてから、その後に理想的な物件を探すというのが意外と近見なのではと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

DIYクリエイター | 地方移住者 | 家庭菜園家

築40年の100万円物件をDIYでセルフリノベしている30代夫婦です。DIY/地方移住/家庭菜園をテーマに記事を書いています。子育てにも奮闘中。合言葉は「すべては味と思い出」。

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