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【泉佐野市】まるでマジック…「魚のプロ」が仕掛ける『限りなく国産に近い うな重』が1000円台で絶品

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉佐野市など)

昔、ちょっと高級なお店で国産の「うなぎの白焼き」を食したことがあり、その美味しさが今も忘れられません。淡白ながらも風味豊かで、良質な脂が口いっぱいに広がるあの感じ。びっくりするようなお値段だったことも覚えています。

今回は、1000円台で食べられる『限りなく国産に近い うな重』をご紹介します。

はい、ドン。

「いっとき特選うな重」1800円
「いっとき特選うな重」1800円

「うな重」のほか、赤だしや山椒もついています。そして、さらに好きなドリンク1杯無料というから驚きです。

こんな感じでサーブ。可愛らしいお重にテンションアップ
こんな感じでサーブ。可愛らしいお重にテンションアップ

わたしは「ウーロン茶」380円をチョイスしましたが、選べるドリンクの種類がとにかく豊富。酒類も選べて一合 950円の生酒を選べば、実質「いっとき特選うな重」が850円になるという関西人らしい計算をしてみたり、昼飲みもいいんじゃない? と想像してみたり。

どれを選んでも1杯無料
どれを選んでも1杯無料

一合 950円の生酒をチョイスしたら「いっとき特選うな重」が1000円以下になる驚き
一合 950円の生酒をチョイスしたら「いっとき特選うな重」が1000円以下になる驚き

では、ササッと山椒をふっていただきます。

地域取材の悪いクセ。すぐ「国産ですか?」と聞きたくなる。
「ちがいます」という答えが潔く返ってきました。
一口食べて唸りました。「ホントに国産じゃないんですか?」
「ちがいます」(きっぱり)。

驚きました。身はふわふわトロトロだけど締まりもあり、もちろん雑味などもなくすっきりとした味わい。甘すぎないタレに品の良さを感じます。

しっかりついた焼き目の香ばしさが食欲を加速させます。淡白ながらも風味豊かで、良質な脂が口いっぱいに広がる国産うなぎを食べたあの日を想起させます。

ごはんにもタレと香ばしさがからんでいるからモリモリいけちゃう。

スタイリッシュにカットされた「甘たまご」は、箸休めの立場を担いつつ味のアクセントにも。甘すぎないタレを補うかのようにちょこんと居てくれる「甘たまご」の安心感や「寿司屋クオリティ」の赤だしもグッドです。

赤だしも美味
赤だしも美味

「海鮮ダイニング いっとき」

今回 訪れたお店は、「イオンモール日根野」からほど近い場所にある「海鮮ダイニング いっとき」(Googleマップ参照)。

高架上り口付近に店があるため、通り過ぎないようご注意を
高架上り口付近に店があるため、通り過ぎないようご注意を

カウンター席
カウンター席

テーブル席。奥にお座敷も
テーブル席。奥にお座敷も

「回転寿司店」8年、「海鮮居酒屋」2年の職歴をもつ店主・多田 勇介(ただ ゆうすけ)さんが2年前にオープンさせたお店です。
「夏の男」を感じさせる多田さん。あまりにも淡々とされていてこだわりを聞き出すのに苦労しました。
また、悪いクセが。「“地もの”にこだわってます?」

「特にこだわってません」。

「海鮮ダイニング いっとき」は夜がメインのお店。昼の営業終わりに毎日「青空市場」に魚を仕入れに行くそう。

「大阪湾でとれたサワラであっても漁師さんの扱い次第では『身割れ』しているものもあり、必ずしも『地もの』が良いとは限らない」「地ダコではなく『北海道の水ダコ』を使用している」など、なにやら多田さんのこだわりには深い“マイルール”がありそうです。この日一番強く主張されていたのが「品質(温度)管理」でした。マグロ、ウニ、イクラはマイナス3度で管理、リードペーパーの交換は頻繁に、など。おそらく新鮮な魚を仕入れるのなんて当たり前で、提供するまでのわずかな時間の「管理」が勝負、というお話です。

店名にもある「いっとき」は、お客様の“一時”を大切にしたいという想いが込められています。その“一時”のために注力する多田さん。

国産うなぎの特徴に寄せる

さて、多田さんが仕掛ける『限りなく国産に近い うな重』のタネあかしです。
国産のうなぎの特徴は、身が薄く固め、あっさりとしていて風味豊か、などです。
そして、サイズが小さいのも大きな特徴。
小さめのうなぎを選ぶことで、かなりそれに寄せることができるといいます。
それにしても驚きました。淡白で品のいい味わいでありながら、身が固いこともなくふんわり柔らかい。“いいとこどり”のうなぎです。

「国産のうな重だったら5000円はしますよ!」とマジシャンのような笑みを浮かべる多田さん。「おそるべし魚のプロ…」とわたしを唸らせたのでした。

ランチメニューは、ほかにも人気の「海鮮チラシ」(赤だし付き)1860円「厳選すし御膳」(寿司8貫+うどん+天ぷら+サラダ)2100円など。

充実のランチメニュー
充実のランチメニュー

夜のメニューは、海鮮のほか、「焼き物」「揚げ物」「天ぷら」など盛りだくさん。
ボリューミーで美味しい海鮮をお値打ち価格で食べたい。
『限りなく国産に近い うな重』を1000円台で食べたい。
そんな日は、「海鮮ダイニング いっとき」へ。
満足すること間違いなしですよ。

写真左 店主の多田さん、右 スタッフの森本さん
写真左 店主の多田さん、右 スタッフの森本さん

【基本情報】
店名:「海鮮ダイニング いっとき」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉佐野市日根野4288-1 ベルフォーレ日根野105
Tel:072-447-7118
営業時間:昼 11:30~14:00/ 夜 17:00~24:00
定休日:木曜
駐車場:あり(店前共有16台)
取材協力 「海鮮ダイニング いっとき」店主 多田 勇介 様
*記事は取材当時のものです。
*記事中の金額はすべて税込表示です。
お酒は二十歳になってから~未成年の飲酒は法律で禁じられています~

ライター(泉佐野市など)

大阪府泉南市・泉南郡・泉佐野市担当。 なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちのまちのちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。みなさまの日常がもっともっと楽しくなりますように。 2023年2月、2023年5月、2024年9月MVA受賞

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