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「とりあえず」と最初に食べることが多いネタは?回転寿司ネタ選択事情をさぐる(2024年公開版)

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
とりあえずはこれを…ネタ選択事情(VRChat 回転寿司神戸で筆者撮影)

最初も最後もサーモンがトップ

多彩なネタを楽しめる回転寿司だが、食事量とお財布の中身には限度があり、すべてを好きなだけ食べられるわけではない。どのようなネタが好んで食べられているのか。マルハニチロが2024年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2024」(※)から、複数視点で確認する。

まずは回転寿司店に入って実際に食事をする際に、最初に何を食べるか、そして最後のしめとして何を食べるかを尋ねたもの。最初も最後も最上位についたのはサーモンだった。

↑ 最初に/最後に食べることが多いネタ(それぞれ択一、上位10位まで)(2024年)
↑ 最初に/最後に食べることが多いネタ(それぞれ択一、上位10位まで)(2024年)

居酒屋ならばお通し、あるいは「とりあえず●×」に該当する、最初のネタとしてはサーモンがもっとも多く2割強。次いでマグロ(赤身)が12.1%、ハマチ・ブリが7.7%、マグロ(中トロ)が6.3%と続く。寿司関連で通の人の話によると、カウンタータイプの寿司屋においては注文に関して「この順に頼むのが通だ」的なものがあるとのことだが、回転寿司店ではそこまでかしこまったことは考えず、好きなものを頼めばよい。とはいえ男性は1回の回転寿司で食べる寿司の量は平均11.8皿・女性は8.1皿と今調査で明らかにされており、前座的なネタばかりを選んでお腹を満たしたのでは、メインディッシュのネタを十分に堪能できなくなる。

一方しめとして食べるネタだが、最初に食べるネタと比べて回答が分散しているようで、上位層の値が低め。それでもトップはこちらもサーモンがついている。次いでマグロ(赤身)、エビ、えんがわ、玉子、マグロ(中トロ)が続く。「そういや自分も最後にはこれを食べるよな」と共感を覚えるラインアップ。定番もの、あるいはあっさりしたものが多い雰囲気ではある。

自制しているネタは

次に示すのは同じ回転寿司のネタで、好みで是非とも食べたいのだが、値段などの事情で我慢することが多いネタを尋ねた結果。

↑ 我慢することが多いネタ(複数回答、上位10位まで)(2024年)
↑ 我慢することが多いネタ(複数回答、上位10位まで)(2024年)

食べたいけれども我慢することが多いのはマグロ(大トロ)が圧倒的で、次いでウニ、マグロ(中トロ)、イクラ、カニと続く。やはり値段がネックのようだ。

グラフ化は略するが、前回年の2023年における「我慢することが多いネタ」はマグロ(大トロ)、ウニ、マグロ(中トロ)、イクラ、ウナギの順だった。順位も含め、あまり大きな変化が生じていないのは興味深いところではある。

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※回転寿司に関する消費者実態調査2024

2024年2月20日から2月22日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では12323人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項のない限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は 【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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