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「無料の目のテスト」でハイスコアを出す裏技

鴻池賢三オーディオ・ビジュアル&家電評論家
30を超えると「超人」ならぬロボットレベル??

iGame|無料の目のテストは、WEBベースで公開されている無料のゲームです。

内容は、タイル状に並んだ複数のボックスのうち、1つだけ違う色ものがあり、それを見つけてタップまたはクリックするとポイントが加算されます。

ルールがシンプルで直感的に遊べるので、子供から高齢者まで楽しめます。結果をFacebookでシェアでき、競争心を刺激しているのが、広く拡散している理由でしょう。

たかがゲーム、されどゲーム。「ハイスコアを出してFacebookで自慢したい!」、と言う方に、映像の専門家である筆者が、コツと「裏技」をお教えします!

まず「20」超え!スマホはNG

スコアが「20」未満でシェアできない・・・

心配要りません。それは、あなたの視覚ではなく、表示画面に問題がある可能性が高いからです。

製品にもよりますが、一般に、スマートフォンの画面は、微妙な色の違い、明るさの違いを表示できません。これは、液晶パネルの表示能力によるものです。

まずは、ノートパソコンなど、違う機器で試してみましょう。

因みに、ハイスコアを出している方は、Macユーザーが多いようです。

「25」超え!暗室でトライ!

画面に照明光や太陽光が映り込む、それは、会話を遮る騒音のようなもの。

静かな部屋で相手の声が聴き取り易いように、暗室でトライすれば、繊細な色の違い、輝度の違いも分かりやすくなります。

「26~29]、は「コツ」

筆者のFacebook友達を見回すと、「26~29]の方が多いようです。

しかし、安定して「26~29]を獲得するのが難しい・・・という方にコツをお教えしましょう。

・パターンの法則を知る

このゲームでは「異なる色」を探すことになっていますが、実際には、同じ色に紛れている「明るいもの」が正解です。

正解が常に「明るいもの」と思っていれば、見分け易いものです。

また、何度か繰り返していると、色毎に「違い」のパターンが分かるようになります。特定の色では、残像が影響してか、「縁」が見える場合もあります。

・視点を中央に固定する

視覚には順応機能があり、時として目に焼き付いたような残像となり、正しい判断ができなくなります。

違う色のボックスを探そうと必死に視点を動かすと、残像が邪魔してしまうのです。

その対策として、視点を中央に据えて次の問題に進めてみましょう。ビックリするくらい簡単に分かるケースがあるはずです。 

・距離を変える

上記の視点を中央に据える方法で結果が出ない方は、視距離を変えてみましょう。

近づいたり、逆に遠ざかることで、残像の影響を低減できる場合があります。

「30」超え!、裏技で乗り切れ!!

「30」を超えるのは至難の業でしょう。モニタの性能も含め、この辺りが1つの壁と言えそうです。

ここまで来ると、スコアを伸ばすには裏技が必要です。

・画面輝度

モニタの性能も含めて、画面輝度によって映像の見え方が異なります。色の差が分かりづらい時は、モニタの輝度を変えてみましょう。

特にダーク色の場合は、バックライトの輝度を上げると、色の差が、いとも簡単に分かったりします。

逆に明るい色の場合は、輝度を下げてみましょう。

これは、視覚特性を応用したコツとも言えますが、モニタの表示エラーで色の差が強調されることもあり「裏技」と言えます。

・3個セットで比較

「30」を超えると、全体をボーッと眺めても、色の違いが分かりづらくなってきます。

かといって、焦って1つずつ見ると混乱します。そんな時は、隣り合う「3個セット」で比較しながら、全体を丹念にスキャンしましょう!

「35」超え!、モニタに投資する?!

「35」を超えるのは、繊細な視覚の持ちつつ、何十回も集中力を絶やさずチャレンジした努力家に違いありません。

安定して「35」を超えるのが難しいのは、モニタの特性、視覚の個人差などから、「苦手なパターン」があるためでしょう。

「苦手なパターン」を減らすには、まず、モニタの表示性能を改善したいものです。

例えば、色の再現精度が高くプロの映像クリエイターに愛用者の多いEIZOのハイエンドモデルはいかがでしょうか?これでダメなら言い訳できなくなりますが!!

また、同じ高品位なモニタでも、出荷時のバラツキや、経時変化で表示に狂いが生じます。映像制作のプロは、定期的に映像キャリブレーション(校正)を行って、正確な色を表示できるようにしています。

さいごに

筆者はキャリブレーションを行ったノートPCのモニタで、上記のコツや裏技を駆使しつつ、「35」程度までスコアが伸びました。

「40」を超えたらかなり自慢できそうです。皆さんもこの記事を参考に、楽しんでチャレンジしてみてください!

なお、仮にスコアが低くても、悩む必要はありません。これは特定の条件下のゲームですし、視覚には個人差があることが知られています。

女性と男性でも差違があり、このゲームでは、女性の方が高いスコアを出す傾向にあるようです。

オーディオ・ビジュアル&家電評論家

AV機器メーカーで商品企画職を務めた後、米シリコンバレーのマルチメディア向け半導体ベンチャー企業を経て独立。オーディオ・ビジュアル評論家として専門誌などで執筆活動を行うほか、エレクトロニクス 技術トレンドに精通し生活家電を含むホームエレクトロニクス、ネットワーク家電、スマート家電の評価、製品の選び方、賢い使い方、および未来予想をメディアを通じて発信中。NHKほかテレビ出演も多数。ビジュアルグランプリ(VGP)審査副委員長/米ISF認証ビデオエンジニア/米THX認証ホームシアターデザイナー/一般財団法人家電製品協会認定家電製品総合アドバイザー/甲種防火管理者

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