休み明けの「保育園・幼稚園行きたくない」対策 直前にできること3つを現役保育士が紹介
現役の保育士(幼保英検1級)です。
筆者の勤務園では、8月13日から16日までは登園児が普段の1/4~1/5でしたが、8月19日(月)からは通常通りの登園児数に戻る見込みです。
一方、休み明けはママ・パパも「保育園行きたくない!」と子どもに言われてしまうことが多く、職場に行くまでが大変なのではないでしょうか。
今回は「保育園・幼稚園に行きたくない」対策として登園直前にできること3つを紹介します。
「仕事行きたくない」と同じ気持ちだと理解する
楽しい夏休みを過ごした後は、大人でも「仕事行きたくない」と思ってしまいませんか?
そんなときは、同僚や友達と「月曜日はだるいよね」とか「休みたいよね」などと気持ちを伝えあってなんとか乗り切るのではないでしょうか。
子どもの「保育園・幼稚園行きたくない」も同じです。
●お家なら好きなことだけして遊べるのに、保育園だと好きじゃない遊びもしないといけないしさ。
=お家なら好きなことだけできるのに、会社だと嫌いな仕事もしないといけないしさ。
●担任の先生は好きだけど苦手なB先生もいるしさ。
=上司は好きだけど苦手な部長もいるしさ。
●仲良しの友達とは会いたいけどA君は会いたくないな。
=仲良しの同僚とは会いたいけどAさんは会いたくないな。
こんな休み明けの自分になんと声をかけてあげたいですか?
その一言を是非、子どもにかけて共感してあげてくださいね。
お迎えまでの流れを伝えておく
休み明けは、どんな1日になるか分からなくなることで不安を感じます。
登園してからお迎えまでの過ごし方や流れを子どもに伝えましょう。
例えば次のように具体的に伝えます。
- 保育園に着いたら大きいお友達とも一緒に遊んで
- 朝おやつを食べるよ。ヨーグルトだって。
- プール遊びがあるよ。〇〇ちゃんのスイカの水着はここに入れたよ。
- 給食を食べるよ。カレーとバナナもあるって。
- お昼寝して
- お帰りの会をして
- 大きいお友達と一緒に遊んでいるときにお迎えに行くよ(年中・年長さんの場合は「短い針が5になったら迎えに行くよ」など)
子どもは先の見通しがもてると安心します。
特に、必ずお迎えに来ることととお迎えはいつ頃なのかを年齢に合わせた言葉で付け加えましょう。
参考記事
体調の確認を万全に
休み明けはママ・パパも溜まった仕事に追われて大忙しですよね。
一方、なぜか休み明けの月曜夕方に熱が出始める、火曜日の朝に熱が出始めるという子が多いです。
一番お仕事を頑張らなければいけないときに非常につらいですね。
体調不良の予兆で「保育園に行きたくない」と言っている場合もあるので、普段よりも念入りに体調を確認してから登園しましょう。
お休みできるようであれば、1日登園を控えて体調を整えてから登園するのも良い選択です。
まとめ
「保育園に行きたくない」対策としてできること3つを紹介してきました。
月曜日や夏休み明けは、保育士たちも「今日は朝が大変だぞ」と心して子どもたちの登園を待っています。
いつも感心するのは、大泣きで登園してきた子が、15分もすればケロッとおもちゃで遊び始めたり保育士とお話しできることです。
子どもの切り替え能力には脱帽。
月曜日の朝、子どもたちの元気なお顔を見られるのを楽しみに、保育園で待っています。