VIVANTに登場「バルカ共和国」のモデル&ロケ地は、日本とも親睦の深いアノ国だった!
もうすぐ最終話を迎える、新日曜劇場「VIVANT」はご覧になっていますか?
毎週衝撃的な事実が発覚するとともに新たな謎や張り巡らされた伏線が秀逸だとして話題を呼んでいる2023年の夏ドラマです。
VIVANTでは、仮想の国「バルカ共和国」と日本を舞台に物語が進行します。
実は、この「バルカ共和国」のモデルとなっているのは、「モンゴル国」だとされており、番組公式Xでも現地モンゴルでの撮影を行っていることが発表されました。
そこで今回、モンゴルという国について紹介したいと思います。
古代のモンゴル
国土のほとんどを大草原に覆われるモンゴルでは、家畜の餌を求めて居住を移動する「遊牧」が発展しました。
教科書にも記載がある移動式住居「ゲル」は、遊牧において必須のアイテムです。
そんなゲルの室内は、想像以上に広々としていました。
古代から近世まで、遊牧で発展したモンゴル民の知恵が詰まったゲルは、鳥取県にある「アジア博物館・井上靖記念館」で見ることが可能です。
中世のモンゴル
中世のモンゴルは、地球上で最大規模の国土を誇り、世界最強とうたわれるほどの列強でした。
騎馬や小型の弓を用いた集団戦を得意としており、日本もかつてその脅威にさらされたことがあります。
それは、1274年と1281年の2回にわたり日本が襲撃された「元寇」での戦いのことです。
武士道に則り1対1の戦いを得意とする日本人を、数の力と連携力で圧倒。
モンゴル軍が得意とする騎馬にまたがって小型の弓を活用した俊敏な攻撃は、殺傷能力が低い矢でも毒を塗ることで日本軍に対して甚大な被害を与えたのです。
この戦いは結果的に日本軍が勝利したのですが、実際には天候など日本にとって有利な状況が続いたからだといわれています。
近世のモンゴル
近世から旧ソ連の支配下にあったモンゴルを、日本政府は世界で最も早い段階で「モンゴル独立の支援」を続けていました。
このような日本の手助けもあり、モンゴルは1992年に「モンゴル国」創設しています。
このことがキッカケで、モンゴルと日本は強い絆で結ばれることになりました。
実は「アジア博物館・井上靖記念館」に展示されているゲルは、その時のモンゴル国首相から贈呈されたものだといいます。
現在のモンゴル
現代では遺伝子組み換え技術によって家畜の餌となる食料に困ることもなくなり、遊牧を行う民族「遊牧民」も国民の1割程度となっているそうです。..
そのため、移動式住居「ゲル」の利用率も低下しているのだとか。
近年のモンゴル国は、鉱産物の輸出によって経済を成長させており、これからの発展に期待できる国だといえるでしょう。