今回ご紹介するのは、JR奈良駅近くにお店を構え、奈良の豚骨好きの心を掴んで離さない名店【ドン・チードル】。

奈良県出身のご主人が、大阪の豚骨ラーメンの名店『究極のラーメン2020関西版 総合グランプリ』を受賞された【博多とんこつ 天神旗】で修業されたのち、2015年奈良市大宮町で独立されました。

そんなドン・チードルが2024年8月いっぱいでコアなファンから人気を博した『濃香(のうこう)ラーメン』をメニュー落ちさせ、新たなラーメンが登場したと聞いたので行ってきました。

お店はJR奈良駅の西口から徒歩で5分ほどの場所にあります。

カウンター6席だけのこじんまりとした店内。

厨房には寸胴がずらっと並べられています。

◆豚骨しょうゆ

麺は『中太麺』か『細麺』が選べます。

細麺は替え玉をする想定で中太麺をチョイス。

ツルモチッとした弾力のある麺で、スープとの絡みも問題なく、食べ応えもあります。

“呼び戻し製法”による継ぎ足しで旨味が増して臭みや厚みもあった以前の『濃香スープ』から、かなりイメージチェンジ。豚骨の濃度は落として飲み口は軽く、醤油ダレがバチッと決まった濃いめの味に仕上げられています。

スープは水と豚頭のみから取られ、呼び戻し製法は継続しつつ炊き方も変えているそうで、辛みと甘味のあるタレが牽引してフワリと豚骨の熟成臭が香ります。

以前の濃香はコアなファンが多い一杯でしたが、豚骨しょうゆはより幅広い層にウケが良さそうなラーメンとなっています。

トッピングには炙ったチャーシューやキクラゲも入っています。

替え玉を硬さ普通で注文。

低加水でボソッとした麺はスープとよく絡みます。

かなり思いきったリニューアルだと思ってご主人にお話を伺うと、来年10周年を迎えられるにあたって新しいラーメンを作りたくなったのだそう。

「うちには常に完成してるラーメンはないと思っているので、全てのメニューにおいて常にマイナーチェンジをしています。新しいメニューはスープは軽くはなりましたが、コクは残しているつもりです。味も濃い目にし、少し豚骨ラーメンらしくない一杯に仕上がっていると思います」と話してくれました。

このラーメンが奈良でどう受け止められ、ファンをつけていくのか楽しみです。

近くへ行かれた際はぜひ、立ち寄ってみてください！