12月末時点の日本国債の保有者
日銀は3月21日に2023年第4四半期の資金循環統計(速報)を発表した。
資金循環統計(速報)(2023年第4四半期) https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sj.htm
12月末の個人の金融資産額は、2141兆4998億円と5四半期連続で過去最高を更新した。個人の金融資産の内訳は、現金・預金が前年比で1.0%増の約1127兆円。株式等は同29.2%増の約276兆円、投資信託は同22.4%増の約106兆円となっていた。
これを基にして国債(短期を除く)の保有者別の内訳を算出してみた。2023年12月末時点の国債残高は1080兆8574億円となっていた(この統計では時価総額となっている)。保有者別の内訳は下記の通りとなる。
中央銀行(日銀)、581兆3070億円、53.8%
保険・年金基金、230兆8873億円、21.4%
預金取扱機関(銀行)、92兆6837億円、8.6%
海外、72兆1677億円、6.7%
公的年金、53兆9883億円、5.0%
家計、13兆4874億円、1.2%
その他、36兆3360億円、3.4%
日銀の国債保有比率は53.8%。前期比での保有額そのものは約7.2兆円増となっていた。公的年金が約3.2兆円増、預金取扱機関約3.1兆円増、海外は小幅減少。
短期債を含めた国債全体の数字でみると12月末の残高は約1222兆円。このうち日銀が約585兆円で47.9%のシェアに。海外勢の残高は約165兆円と短期債を含めると国債全体の13.5%のシェアとなっていた。