怒りっぽい人のせいで困っている人のために・怒りっぽいと言われて悩んでいる人のために
■怒りっぽい人
どこにでも、怒りっぽい人はいます。すぐ怒る人。いつ怒るかわからない人。すぐ怖い顔になる人。すぐ大声で怒鳴る人。文句ばっかり言う人。困ったものです。
中には本当に極端に怒りっぽい人もいて、その客が来ると店員さんみんなが嫌がる客もいます。職場にいれば、社員みんなが迷惑します。
その人の怒りのせいで、気が弱い人は泣きたくなりますし、気が強い人は言い返したくなります。でも、ケンカになったりしたら、さらにやっかいです。
一方、自分はよく人から「怒りっぽい」と言われると感じている人もいます。つい、声が大きくなってしまう、きつい言い方をしてしまうと自覚している人もいます(自覚していない人もいますが)。
怒りっぽいことで、人生の中で何度も失敗している人もいます。
さて、どうすれば良いでしょうか。
■「俺は怒っていない!」
怒っている人に、「何怒ってるの?」「そんなに怒らなくても」と言うと、「俺は怒っていない!」と言う人もいますね。よくいます。
これは、本当に怒っていることを自覚していない時もあります。声が大きくなり、目が吊り上がっていることを自覚していない人もいるのです。
自分が興奮していると、自分の姿を客観的に見ることができなくなるのです。
あるいは、言動が荒くなっていることは自覚していても、「怒っている」ということを認めたくない人もいます。
「怒りっぽい」は、否定的な意味をもった悪口ですよね。「涙もろい」や「感動屋さん」は悪口ではありませんが。「泣き虫」は悪口としても使われますが、恋人が「泣き虫の君を守ってあげるよ」なんて言えば、悪口ではありません。
でも、「怒りっぽい人」は常に悪口でしょう。
怒っているのに「怒っていない」という人は、自分の大声やきつい物言いは、怒っているからではなく、正当な行為だと言いたいのです。正当なしつけ、正当な要求、その場に適した表現だと言いたいので、「怒っていない」と言いたいのです。
「感情的」も悪口に使われることが多いですよね。自分が興奮し、感情的になって怒っていると人から言われるのは嫌だし、自分でも認めたくないと思うと、「怒っていない」と言いたくもなるのでしょう。
あるいは、「怒っている」と自分で認めてしまうと、なぜ怒っているのかを説明しなくてはならなくなります。それが、面倒だ、悔しいと感じることもあります。
私の怒りは人として当然なのだから、周囲が察するべきであり、周囲が自発的に言動を改めるべきだと考えると、「怒っていない」と言いたくなるのです。
■怒りっぽい人は自分が怒りっぽいとは思っていない
怒りっぽい人は自分が怒りっぽいとは思っていません。むしろ自分は我慢していると思っています。自分が被害者だと思っている人もいます。
本人は自分は怒りっぽいとは思っていない。周囲は怒りっぽいと思っている。一体どちらが正解なのでしょうか。人は、自分のことは自分が一番よくわかると思っています。周囲は、自分のことをわかってくれないと感じます。
ところが周囲の人は、あの人は自分のことがわかっていないと言います。
さて、ここではどちらが正しいかは問わないでおきましょう。私はあなたが言う事を否定はしません。
周囲が怖がっているのも事実だし、当人が我慢しているのも事実だからです。
問題は、ではどうするかです。どうすれば、お互いに心をすり減らさずに、ハッピーになれるかが問題です。
■怒りっぽいと見られると
事実は置いておくとして、人から怒りっぽいと見られてしまうと、どうなるでしょうか。
この記事は有料です。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバーをお申し込みください。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバー 2021年9月
税込550円(記事3本)
2021年9月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。