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ドジャースが“ある記録”で105年ぶりに快挙達成!

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
ダルビッシュ投手を加えさらに戦力を増したドジャース(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5日に行われた適地メッツ戦を7-4で勝利したドジャース。この結果6月10日から始まったレッズとの3連戦から、16カード連続引き分け、もしくは勝ち越し(4連戦、2連戦で3度引き分け)を決めた。シーズン前半戦から地区首位を独走してきたが、7月31日にダルビッシュ有投手ら3投手を獲得し投手陣の戦力アップに成功し、その勢いはさらに増したようだ。

 この日の勝利で、ここ50試合の成績は43勝7敗となり、シーズン中50試合のスパンでこれだけ勝ち星を積み上げたのは、1912年のニューヨーク・ジャイアンツ以来の快挙だということだ。

 さらに7月5日以降に限定すると、ここまで23勝3敗となり、この1ヶ月間はわずか3敗しかしておらず、しかもその3敗全てがブレーブスに喫したもの。それ以外のチームにはまったく敗れていないのだ。シーズン中1ヶ月間のスパンで1つのチームにしか負けてないというのも、同じく1912年ジャイアンツ以来の出来事らしい。まさに現在のドジャースは、歴史的な快進撃を続けていることになる。

 こうなってくると俄然関心が高まってくるのが、1906年のカブスとイチロー選手のMLB移籍1年目となった2001年のマリナーズが記録している年間116勝のシーズン最多勝記録に届くかどうかだろう。

 ちなみに現時点でのペースだと115勝でシーズンを終える計算になり、簡単ではないが記録更新をも十分に期待できる位置にいるのは間違いない。

 2001年のマリナーズにはイチロー選手の他、佐々木主浩投手と2人の日本人選手が所属していたのはご記憶だろう。もし今シーズンのドジャースが記録タイもしくは更新するようなことになれば、今回も前田健太投手、ダルビッシュ投手と2人の日本人選手が携わることになる。日本人として誇らしい限りだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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