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夏の必須アイテム!虫除けスプレーの間違った使い方5選

TOUYA化学系研究者

夏になると、外遊びやキャンプなどアウトドア活動が増え、虫刺され対策として虫除けスプレーを使用する機会も多くなります。しかし、正しい使い方を知らずに塗ってしまうと、その効果を十分に発揮できなかったり、逆に健康を害したりすることもあります。ここでは、虫除けスプレー(ディート、イカリジン)を使用する際によくある5つの間違いについて解説します。

1.塗り広げない

エアゾルやスプレータイプの虫除けは、肌に直接吹きかけて使用できますが、均一に塗らないと効果が低減することがあります。蚊は塗りムラを感知し、虫よけが行き渡っていない部分を狙ってくるため、吹き付けた後は、手のひらを使ってしっかりと肌全体に広げることが重要です。

2.顔や首筋に直接スプレーする

虫除けスプレーを顔や首筋に直接吹きかけると、目や口に入ってしまい、刺激を引き起こす可能性があります。顔や首筋に塗る際は手にスプレーしてから顔全体に優しく塗りましょう。また、ディートを使用した虫除け剤は、12歳未満のお子様の顔には使用できませんので注意が必要です。

3. 日焼け止めの前に虫除けスプレーをする

日焼け止めを先に塗ってから虫よけスプレーを塗布しましょう。虫除け成分は皮膚に塗布された後、揮発することで蚊が近寄らなくなる仕組みなので、先に虫よけを塗るとその効果が弱くなる可能性があります。

4. 汗をかいても塗り直さない

暑い季節や運動後は汗で虫除けスプレーが流れてしまうことがあります。効果を維持するためには、汗をかいた後や水遊びの後には再度塗り直すことが大切です。効果が持続するよう、こまめに塗り直しましょう。

5. 衣類の上からスプレーする

衣類の上からスプレーするだけでは、肌に直接塗られていない部分が虫に刺されやすくなります。虫除けスプレーは、肌に直接塗ることで最大限の効果を発揮します。露出している部分にはしっかりとスプレーすることが必要です。また、ポリエステルやポリウレタンなどの合成繊維に対しては、変色や劣化のリスクもあるた、衣類に使用する際には注意が必要です。

まとめ:夏の必須アイテム!虫除けスプレーの間違った使い方5選

虫除けスプレーを正しく使用することで、虫刺されを防ぎ、健康を守ることができます。今回紹介した5つの間違いを避け、効果的に虫除け対策を行いましょう。

化学系研究者

東京工業大学大学院の修士課程を卒業後、化学メーカーの医学系研究者として従事。研究成果がメディアに取り上げられた経験有り。科学やAIを活用したお役立ち情報を書いていきます!

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