【東大阪市】蔵の公開!江戸時代の道具から火との関わりを知る。
現在「旧河澄家」では、企画展示「昔の道具展 ー灯りと暖房ー」が開催されています。江戸時代に使用されていた蔵の中を公開し、当時使われていた生活用品が展示されているとの事なので、見に行ってきました。
「旧川澄家」では、当時使用されていた民具がたくさん保管されています。今回の企画展示では、蔵の中の公開と同時に、「灯りと暖房」をテーマに当時の生活様式を感じさせてくれる貴重な企画展示です。
まず、入口横にあったのが「薬箪笥」です。「森家庄屋日記」の記録によると、森家が村人に漢方薬を作って処方していたという記録が残っていたそうです。人々の健康を守ることも庄屋の大事な役目だったということですね。
続いて今回のテーマである暖房器具についての展示です。「森家庄屋日記」では雪についての記録も多く残っているらしく、当時の人がどのように暖をとっていたのかを知ることができます。「火鉢」や「湯たんぽ」など様々な道具が展示されており、昔の知恵に触れた感じにさせてくれます。
特に印象的だったのが「火打箱」です。火打石が残されているのを見ると、時代をリアルに感じることができます。当時は火を起こすことですら大変な苦労があったことを実感しました。
「灯りと暖房」の展示として、沢山の提灯も展示されていました。当時は光を照らすだけの道具ではなく、客の送迎を目的としても使われていたそうです。この提灯の数から、当時沢山の人の出入りによって賑わっていた庄屋の様子を感じることができます。
最後は、茶器の展示です。『雨月物語』で知られる「上田秋成」が使っていたものだそうです。上田秋成は、茶人としての一面も持ち合わせており、煎茶を好んで茶道に親しんでいたそうです。質素ながらも優雅な茶器の作りが、彼の生活感を物語っているかのようでした。
この企画展示は、今月26日までの公開されているとのこと。当時の生活感を体験できる貴重な展示会です。このシルバーウィークにぜひ、ゆったりと見学を楽しんでみてはいかがでしょう。
旧河澄家
【住所】大阪府東大阪市日下町7丁目6番39号
【アクセス】近鉄奈良線「石切駅」より、北西へ徒歩20分程度
【開館時間】午前9時30分~午後4時30分
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日) 12月29日~1月3日
【お問合せ】072-984-1640