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Kindle Unlimitedで読める本が少ない気がするんだが実際はどう!?

マウスガジェットブロガー

更新日:8月19日

Kindle Unlimitedで読める本が少ない気がするんだが実際はどう!?

Kindle Unlimitedはサブスク制電子書籍サービス

Kindle UnlimitedはAmazonが提供する電子書籍サービスの中で、定額料金で対象書籍が読み放題となるものです。料金は月980円ととてもリーズナブルな設定の上、トータル約200万冊が利用できるとても優れたサービスである、ということをまず書いておきますね。

出典:Amazon

同業他社もこれだけ大規模なサブスク制の電子書籍サービスは展開していません。

ドコモが雑誌に関してはカバー率がとても高い似たサービスを展開していますが、あちらは対象が雑誌のみ。その点から見てもKindle Unlimitedのユニークさが光ります。

ただ、世界中どこを探してもすべての人にとって完璧なサービスがないのと同じように、Kindle Unlimitedも完全なサービスではありません。

人によって、あるいは使い方によっては機能の不足が見えることもあります。今回ピックアップしたテーマもそんなものの一つ。

Kindle Unlimitedで読める本の数が少なく感じるケースもあるようなのです。こう感じる理由を順番に解説していきます。

Kindle Unlimitedで読める本の数が少ないと感じる理由

最初にKindle Unlimitedで読める本の数が少ないと感じる原因となる要素をいくつかピックアップして解説していきます。

ジャンルごとにカバー率に差がある

Kindle Unlimitedでは200万冊もの書籍が読み放題になりますが、収録している蔵書の「カバー率」は実はジャンルごとに結構差があることが分っています。

この関係で特定ジャンルの書籍が見つからないケースにぶつかる可能性があります。

出典:Amazon

買い切り型の通常のKindle取り扱い書籍とKindle Unlimitedの対象になる書籍数でカバー率をザックリ確認してみると次のようになります(2024年8月時点)。

こうしてみてみると実際に書籍のカバー率にかなりのバラツキがあることが分ると思います。

その中でも最近注目度が高いと思われるジャンル、例えば「ライトノベル」などのカバー率がまだ低めな点が印象を悪くしている可能性があるでしょう。

ただ、コミック、ライトノベルのカバー率の改善はかなり進んでいて、AmazonがKindle Unlimitedの評判を見ながら配本の割合を調整しているのは明らかです。

ちなみに一部カバー率100%表記になっているジャンルもありますが、実際にはすべての書籍はカバーしていない可能性がある点は頭の隅にでも置いておいてください。

Amazonでの検索結果が5万冊「以上」とかいった表記で丸められてしまうのです。

興味を持つユーザーが多いと思われるコミック、ライトノベルのカバー率はここ数年でかなり向上しています。ニーズをかなりマメにウォッチして対応してくれているように見えますので、今後のさらなる改善に期待してもいいでしょう。

Prime Readingと勘違いしているかも?

AmazonにはKindle Unlimitedと勘違いしやすいサービスがあります。それはプライム会員なら誰でも使える「Prime Reading」。追加料金無しで登録されている書籍が読み放題になります。

出典:Amazon

こちらは本当に対応書籍数が少ないんです。読める本の数は1,000冊以上とされていてジャンルもかなり限定的。基本、ハードカバーの専門的な書籍は対象外、と考えていいでしょう。

ですのでこちらと勘違いしている場合には、間違いなく「読める本の数が少ない」というイメージを抱くはず。

念のためもう一度書いておきますが、Kindle Unlimitedはプライム会員特典とは独立したサブスク制電子書籍サービスです。

シリーズものが全巻カバーされるとは限らない

一応Kindle Unlimitedではシリーズものの書籍は全巻サービスの対象とするような方向性を打ち出しているものの、すべてのシリーズ書籍がそれに対応しているわけではありません。

出典:Amazon

たまたま気に入って読み続けていたシリーズもので続巻がKindle Unlimitedのサービス対象外になっていたら、やはり印象は悪くなるでしょう。

どの本が対象か分りにくい?

あとはAmazonの書籍の検索結果の見にくさも影響しているかもしれませんね。

普通にKindleストアで売りきりの形で販売している書籍と、Kindle Unlimitedで読み放題対象になっている書籍の見分けがわかりにくいかもしれません。

出典:Amazon

逆パターンでKindle本を買おうとしたときにKindle Unlimitedの読み放題対象で価格0円が表記されて「え?!」となることも。もうちょっと表示の工夫はほしいかもしれません。

あとは書籍のタイトルがハッキリ分っている場合の検索に問題はないのですが、あいまい検索での探し方にまだ改善の余地がありそうな気がします。それこそAIを使った賢いサジェストがあってもいいのではないでしょうか。

Kindle Unlimited自体は非常に優れたサービス

何度も繰り返すことになりますが、Kindle Unlimited自体はとても優れたコスパも上々な電子書籍サービスです。

お好みの月刊誌が2冊見つかればそれだけで毎月の料金は元が取れちゃいます。ムック本なんかだと2月に1冊読む程度でもペイできますね。

また、収録されている書籍数もこのタイプのサービスとしてはダントツ。

とは言うもののすべてのユーザーの全部のニーズを満たせるものではありません。その辺りを理解した上で上手につき合うようにしましょう。

マッチする使い方を見つければ、間違いなくお得なサービスなのですから。

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