先月に続いて、2023年7月1日時点でのChatGPT人気プラグインについて調査を行いました。プラグイン数は急成長しているものの、ある課題が見えてきました。

■Popularに変化無し

　2023年7月現在、ChatGPTプラグインの「Popular」に掲載されているプラグインを以下に掲載します。前回の調査時と同様の結果となりました。

・検索系プラグイン

　ウェブサイトや旅行等の検索を支援するプラグインです。

　　- Expedia

　　- KAYAK

　　- KeyMate.AI Search

　　- ScholarAI

　　- VoxScript

・コンテンツ分析系プラグイン

　PDFや動画等のコンテンツを分析し、そのコンテンツについて対話するためのプラグインです。

　　- AskYourPDF

　　- ChatWithPDF

　　- Link Reader

　　- Noteable

　　- Video Insights

・生成系プラグイン

　プロンプトやダイアグラムの生成を支援するプラグインです。

　　- Prompt Perfect

　　- Show Me

　　- WebPilot

・教育系プラグイン

　利用者の能力向上を支援するプラグインです。

　　- Speak

・計算系プラグイン

　高度な計算を支援するプラグインです。

　　- Wolfram

・自動化系プラグイン

　インターネット上の様々なサービスとの連携を支援するプラグインです。

　　- Zapier

■登録プラグイン数は595個

　「Popular」に変化はありませんでしたが、プラグイン登録数は急増を続けています。

　OpenAI社がChatGPTプラグインを公開した2023年5月13日時点では約70個のプラグインが公開されました。その後二週間後となる5月31日時点では193個へと成長。7月1日時点では595個と、月間平均192%の成長率という驚異的な成長を遂げています。

■求められるプラグイン紹介サイト

　急成長を遂げているプラグインですが、課題があります。それは便利なプラグインを簡単に探せないという点です。

　OpenAI社は「Popular」に掲載される判断基準を公開していないため推測にはなりますが、通常は「インストール数」か「アクティブ利用数」のどちらかが利用されていると考えられます。

　「インストールされた数」の場合は、ChatGPTには膨大な数のプラグインが存在するため「Popular」に掲載されているから、という理由でインストールしただけで、実は利用していないというユーザーも相当数存在すると考えられます。

　もし、「アクティブ利用数」の場合は、実際にプラグインが呼びだされた数となるため、実態に近い傾向になりえるかと思います。

　現状どちらかは想像の域となってしまうのですが、Expediaのような特定用途にしか利用しないプラグインのアクティブ利用者がそれほど多いとは考えにくく、単純に「Popular」に掲載されているから、とりあえずインストールしてみたという人も多いのではないかと推測出来ます。

　ただ、プラグインはそもそもが課金ユーザ対象でかつ、わざわさ膨大な数のプラグインを試して利用するユーザーがどの程度存在するのか?も非公開であるため、案外プラグインのアクティブユーザー数自体が少なく、先行して知名度のあるプラグインがアクティブユーザー数ベースでも固定化している可能性もあります。

　何れにせよ、プラグインの登録数は急速な勢いで増加しています。ChatGPT上の紹介だけでは、どのようなプラグインが便利なのか?が試してみないとわからない状態なので、プラグインをレビューするサイト等が今後求められるでしょう。