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パナソニック:フィリピンの無電化村にソーラーランタンと手作りのランタンシェードを寄贈

佐藤仁学術研究員・著述家
(パナソニック)

パナソニックは2018年に創業100周年を迎える。それまでに世界の無電化地域にソーラーランタンを合計10万台寄贈する「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を推進している。2014年度にはフィリピンには合計2,392台を寄贈し、2015年度も同程度の台数を寄贈する予定。フィリピン以外でもインドやインドネシアの無電化村にソーラーランタンを寄贈している。

■フィリピンのマガタ村へソーラーランタン寄贈

その一環として2015年9月5日、パナソニック マニュファクチャリング フィリピン(PMPC)の従業員の有志5人が、ルソン島のリサール州タナイ町の先住民の人々が住む無電化のマガタ村を訪れ、 ソーラーランタンを寄贈した。

ルソン島の保健医療の現場で活用されるソーラーランタン(パナソニック)
ルソン島の保健医療の現場で活用されるソーラーランタン(パナソニック)

マガタ村はマニラ首都圏から東へ約50kmの山間部にある先住民480人が住む村で、まだ電化されておらず、夜間の明かりは灯油ランプか懐中電灯しかないため、暗い中での保健医療活動には大きな制約と危険が伴っていた。2014年度のソーラーランタン寄贈相手先団体の1つである代替医療総合医学センター(INAM)が保健医療面でそのマガタ村を支援しており、今回もその一環として同村が寄贈対象とされた。

マガタ村はマニラ首都圏から東へ約50kmの山間部にある。東京からマニラまで約5時間、マニラから車で1時間程度の場所だが、まだ電化されていない村がある。夜になると暗闇で何も見えなくなり、何もできなくなる。

今回のソーラーランタンには、PMPC従業員の発案により20人の従業員たちが絵とメッセージを描いた手作りのランタンシェードも添えられ、電気の明かりが無いことで安全、健康、教育などの面において都市に比べ厳しい環境にある村の人々を勇気づけた。

パナソニックのソーラーランタン10万台プロジェクト

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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