日銀による0.25%への利上げの影響とは #専門家のまとめ
日銀は7月31日の金融政策決定会合において、政策金利となる無担保コール翌日物金利を0.25%に引き上げることを決定した。0.25%への利上げは2006年7月以来となる。実質的なゼロ金利解除ともなり、金利が付く時代が来たこととなる。これにより我々の生活などにどのような影響が出るのか。預貯金金利や住宅ローン金利への影響などについての記事をまとめてみた。
ココがポイント
▼日銀が利上げを決めたことを受けて、大手銀行は、普通預金の金利を今の5倍に引き上げると相次いで発表
・「大手銀行 普通預金の金利 今の5倍に引き上げへ 追加利上げ受け(NHK)」
▼日銀の追加利上げを踏まえた措置で、引き上げは約17年ぶりとなる
・「三菱UFJ、短プラ引き上げ 住宅ローン変動型も上昇へ(時事通信)」
▼ドルは一時148.51円まで下げ幅を広げ、再び4カ月半ぶり安値を更新した
・「ドル148円台へ下落、円高止まず4カ月半ぶり安値(ロイター)」
エキスパートの補足・見解
31日の日銀の金融政策決定会合の公表文では、先行きの経済・物価・金融情勢次第ながら、展望レポートで示された経済・物価の見通しが実現していくならば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくともしていた。10月もしくは12月の決定会合で0.25%のさらなる利上げがあると個人的にはみている。物価に応じて今後はさらに金利が上昇してくる可能性がある。これにより預貯金金利や国債の利回りなどが上昇してくることが予想されるとともに、これまでほとんど動かなかった住宅ローンの変動金利が上昇してくる可能性もある。これからは金利の動向にも注意が必要となる。