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日本茶に合うお菓子!京都の茶人からも評価の高い「やなぎのにわ京菓子店」の和洋が融合した癒し系スイーツ

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター
京都「やなぎのにわ京菓子店」の看板商品「TOKIWA」は抹茶によく合う和洋菓子

このお菓子は絶対抹茶に合う!

ぜひ食べてみたい!

数年前、「やなぎのにわ京菓子店」さんのインスタグラムを見てビビッと来た私。

そのお菓子「TOKIWA」には白味噌や赤味噌、黒豆といった和の素材が使われているけれど、どこか洋風な雰囲気

しばらくして届いたお菓子は予想通り抹茶によく合い、その後何度もリピートしています。

京都の衣笠にアトリエを構え、お茶席の和菓子のオーダーメイド受注生産もするなど、京都周辺の茶人達の信頼も厚いお店、やなぎのにわ京菓子店さん。

今回はその魅力を存分にお伝えします。

「やなぎのにわ京菓子店」さんとの出会い

料理研究家でフードコーディーネーターの三島葉子さんと出会ったのはコロナ禍の3年前。

共通の知人も多く、オンラインサロンでの勉強会でご一緒したり、お互いのオンラインワークショップを受講したりして、その後はSNSで交流してきました。

それからしばらくして、三島さんが京都でお菓子のお店を開くと聞き楽しみにしていたところ、お店のインスタグラム開設のご案内が!

素敵なお菓子「TOKIWA」が並んでいて、一見洋菓子に見えますが和風テイスト。

抹茶とTOKIWA。手前が白味噌入りの生地に無花果のドライフルーツが入っているTOKIWA Fig。奥が赤味噌入りの生地に黒豆が入ったTOKIWA Black beans。どちらも抹茶によく合う。
抹茶とTOKIWA。手前が白味噌入りの生地に無花果のドライフルーツが入っているTOKIWA Fig。奥が赤味噌入りの生地に黒豆が入ったTOKIWA Black beans。どちらも抹茶によく合う。

「抹茶によく合いそうですね!」と尋ねると「そうなんです!お茶に合うように作っているんです」とのこと。

ぜひ食べてみたい!とその日に早速注文したのでした。

それから何度もリピートして、今でも特別な時の日本茶ワークショップのお菓子として使ったりしています。

三島さんご自身も茶道経験があり、やなぎのにわ京菓子店の菓子職人の江見智彦さんも茶道に通じており修練を積んでいらっしゃいます。

裏千家の茶道雑誌「なごみ」でも、京都の茶道家の方のおすすめのお菓子としてTOKIWAが紹介されたこともあるのです。

京都の茶人のお墨付き!やはり抹茶に合うのです。

京都の和菓子「松風」をオマージュした洋風和菓子2種

やなぎのにわ京菓子店の代表作TOKIWAは、京都の和菓子「松風(まつかぜ)」をオマージュして作られたそう。

松風、どんな和菓子かご存知でしょうか?

京都「亀屋陸奥」の松風。白味噌が練り込まれた香ばしく甘い生地にけしの実がまぶしてあり、素朴でおいしい。こちらの松風は比較的薄い生地で甘さが控えめです。
京都「亀屋陸奥」の松風。白味噌が練り込まれた香ばしく甘い生地にけしの実がまぶしてあり、素朴でおいしい。こちらの松風は比較的薄い生地で甘さが控えめです。

小麦粉、砂糖、白味噌などを混ぜた生地を焼き、けしの実がまぶしてある素朴な和菓子です。

甘く香ばしい味でお茶によく合います。

それがやなぎのにわ京菓子店さんのお菓子になると・・・

「TOKIWA」

「松風」を洋菓子風に仕立てたお菓子がTOKIWAです。

TOKIWA Figは白味噌やバターの入った生地のなかに無花果のワイン煮(ワインの香りや味はかなり控えめ)が入り、上には白いけしの実があしらわれています。

白味噌のコクにほんのりバターの香り、無花果のさわやかな甘味が調和する優しい味の焼き菓子です。

TOKIWA Black beansは赤味噌や醤油とバターの入った生地に、丹波黒豆のシロップ煮が入っています。

赤味噌と醤油が入っていますが、そこまで強くなく、とても自然なまとまりのある味わい。

どちらも、抹茶だけではなく、ほうじ茶や和紅茶、コーヒーにも合うテイストです。

「TOKIWA」2種。1つ280円。
「TOKIWA」2種。1つ280円。

「松風サブレ」

松風をオマージュしたお菓子はもう一つあります。

松風サブレはTOKIWAをそのままサブレにしたようなお菓子。

かわいいクッキー缶に2種類のサブレが入っています。

左の白いサブレは白味噌のサブレ生地に細かくした無花果が入り、右のサブレは赤味噌の生地に胡桃が入っています。

サクサクしていて味噌の風味と甘さの中に塩気のある和風サブレです。

こちらも日本茶によく合います。

「松風サブレ」1缶2,000円。左半分が白味噌&無花果、右半分は赤味噌&胡桃。
「松風サブレ」1缶2,000円。左半分が白味噌&無花果、右半分は赤味噌&胡桃。

和風のグラノーラもおいしい!

私のおすすめはもう一つ。和風グラノーラです!

大徳寺納豆や柚子といった和の素材と、17種類の雑穀が入った「京おこしグラノーラ」。

ほんのりとした甘さの中に大徳寺納豆(味噌のような風味)の塩気が絶妙で、こちらも煎茶やほうじ茶などの軽いお茶請けにぴったりです。

「京おこしグラノーラ」580円。
「京おこしグラノーラ」580円。

「やなぎのにわ京菓子店」について

やなぎのにわ京菓子店は、京都の衣笠にアトリエを構え、菓子職人の江見智彦さんとフードコーディネーターの三島葉子さんが2023年から企画·活動を開始したお店。

アパレルブランド「ガリャルダガランテ」の「美しいかけら」というライフスタイルイベントに出店の依頼があり、お店をスタートしたのだそう。

京都にはたくさんの和菓子屋、洋菓子屋がありますが、やなぎのにわ京菓子店のようなどこか懐かしい、でもなんだか新しいお菓子に出会えるお店は珍しいのではと思います。

コンセプトは「大切な人に食べてもらいたいお菓子」

おいしいものを食べたとき「あ!これ、お母さんに食べさせたい」とか、「仲良しの友達におすすめしたい」と思いますよね。
やなぎのにわのお菓子がそんなお菓子でありますように、そう願って、食べて下さる方に思いを寄せて作らせて頂いています
選ぶ食材やパッケージのデザインなど、どこか「京都の良きモノ、良きセンス」を感じて頂けるようにと意識しました。

やなぎのにわ京菓子店さんのお菓子は、食べていて優しさや癒しを感じ、誰かにプレゼントしたくなる、そんなお菓子です。

京都の「蔦屋書店」でも購入可能

やなぎのにわ京菓子店さんのお菓子の一部は京都高島屋新館6Fの「蔦屋書店」に常設で販売されています。

今回ご紹介した、松風サブレ京おこしグラノーラと、旅するサブレの3種類だそう。

秋には蔦屋書店とのコラボレーションのお菓子も登場する予定とのこと。

どんなお菓子が登場するのか、今から楽しみです!

気になる方はやなぎのにわ京菓子店さんのインスタグラム(外部サイト)をチェックしてくださいね。

こちらの蔦屋書店の他に、東京では神楽坂プリュス(外部サイト)、佐賀県の有田bowl(外部サイト)、やなぎのにわ京菓子店オンラインショップ(外部サイト)での購入が可能だそうです。

哲学の道のカフェ「籠と民芸喫茶 翠路」でTOKIWAがメニューに!

京都の銀閣寺からほど近い哲学の道にある「籠と民芸喫茶 翠路」(外部サイト)では店内でTOKIWAが食べられるそうです。

今の時期は無花果のTOKIWAの他に、柚子と杏の入ったTOKIWAもあるそうで、抹茶や紅茶、コーヒーなどと一緒にいただけるのだそう。

お散歩や観光の合間にホッと一息できそうですね。

月に一回、上七軒でカフェを開催

北野天満宮の天神市に合わせて毎月25日は京都市上京区上七軒の町家(北野天満宮から徒歩2分)で天神市限定のカフェも開催しているとのこと。

メニューは季節によって変わるので、やなぎのにわ京菓子店のインスタグラム(外部サイト)をご確認ください。

ちなみに、6月のカフェメニューは

  • かき氷「お濃茶ミルク金時」
  • 冷やしそうめん限定10食
  • 蓮もち
  • 寒天流し
  • 季節のフルーツソーダ
  • 生菓子と抹茶のセット(お茶室でのお点前あります)

とのことで、どれもとてもおいしそうです!(近くだったら毎回行きたい…)

季節によって変わるメニューの一例。こちらは2023年の春、ガリャルダガランテ青山店のカフェで開催された際のメニューの「寒天流し」。とてもおいしくて感激しました!
季節によって変わるメニューの一例。こちらは2023年の春、ガリャルダガランテ青山店のカフェで開催された際のメニューの「寒天流し」。とてもおいしくて感激しました!

TOKIWAなどお菓子の予約をしておけば、こちらの上七軒のカフェでの受け取りや、衣笠のアトリエでの受け取りも可能だそうです。

ていねいに、心を込めて

やなぎのにわ京菓子店のお菓子を食べると、ほっとするような和んだ気持ちになり、自然と笑顔になります。

きっと作り手の優しい気持ちが、ていねいに心を込めて作られたお菓子から伝わってくるのだと思います。

手作りのおいしさ、京都の粋な雰囲気をやなぎのにわ京菓子店のお菓子から感じて頂けると嬉しいです。

という三島さんのメッセージ。

リラックスしたいときにぴったりの和洋が融合した癒し系スイーツを、日本茶とともにいかがでしょう。

左から、菓子職人の江見智彦さん、筆者、三島葉子さん。ほのぼのした雰囲気のお二人に囲まれて。まだマスクが必須だった2023年3月にガリャルダガランテ青山店のカフェで撮影。
左から、菓子職人の江見智彦さん、筆者、三島葉子さん。ほのぼのした雰囲気のお二人に囲まれて。まだマスクが必須だった2023年3月にガリャルダガランテ青山店のカフェで撮影。

取材協力:やなぎのにわ京菓子店 三島葉子さん

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。 美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。 日本茶の商品開発、カフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導も行う。 NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。 日本語教師(外国人対象)。

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