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Nintendo Switch後継モデルは3月末までに発表、年末に発売?少し値上げの可能性

多根清史アニメライター/ゲームライター
(写真:ロイター/アフロ)

ここ数ヶ月Nintendo Switch後継モデル、通称「スイッチ2」の噂が相次いでいるなか、任天堂が3月末までに正式発表するとの予想や登場ソフトウェア、そして本体価格についてのリーク情報が届けられています。

これらは、あくまで「過去にゲーム業界につき正確な予想をしたこともある情報通が、ある時点での有力情報を元に伝えているだけ」だと注意しておく必要があります。

どれも匿名の情報源を元にしているため裏付けしようがなく、また「その時は正しかった」としても、その後に内部事情が変わって軌道修正される場合もあり。決して揺るぎない真実、メーカー公式の声明のように扱わず、数ある噂話の1つだと受け取るよう、また他の人に語るときもクギを刺すようお願いいたします。

スイッチ2は3月までに発売、『BAYONETTA』三部作リマスターも出る?

Image:任天堂/YouTube
Image:任天堂/YouTube

まずリーカーのNash Weedle氏は、X(旧Twitter)にて「この2ヶ月間(1月~2月)にNintendo Switch2が発表されるなどの情報はない?」との質問に対して「スイッチ2については、年度末(3月)までに何かわかるはずで、個人的にはもうすぐだと思います」と回答。さらに「任天堂は計画をコロコロ変えるので、これ以上やきもきしたくない」と但し書きを付けています。

ちなみにNash Weedle氏は、かつて『メトロイド ドレッド』発表前に正確な情報をリークした人物。昨年夏にも、スイッチ2の開発キットがスペインの開発スタジオに届いたと主張していました

これまでの噂話も、スイッチ2は2024年後半に発売という点ではおおむね一致。たとえば海外ビデオゲームサイトVGCの「任天堂の次世代ゲーム機計画に詳しい」複数の関係者が、初日に十分な在庫を確保し、PS5やXbox Series X|Sで起こった品不足を避けるため、2024年後半に発売予定だと述べていました

現行スイッチについても、任天堂は発表から発売まで、かなりの期間を空けていました。まさに株主総会でも、2015年3月に開発コード名「NX]として発表してから、2017年3月の発売まで2年も間があったとツッコまれていたほどです。

それに対して古川社長は現行スイッチが「少し特殊な情報発信ケースであった」と述べ、次は発表から発売までの間隔を縮めると示唆しているようでした。「3月に発表、12月に発売」は妥当な線かもしれません。

またNWeedle氏は同じスレッドで、スイッチ2に『BAYONETTA』三部作のリマスター移植版が出ると主張。ビジュアル(HDR対応を確認)とパフォーマンスが改善されるとのことですが、今までの噂話が正しければ必然ではあります。

スイッチ2は本体もソフトも値上げかも

Image:任天堂/YouTube
Image:任天堂/YouTube

それに続き、ゲーム産業コンサルタント会社Kantan GamesのアナリストSerkan Toto氏は、スイッチ2を「Pro」モデルとして「特定の開発者はすでに開発キットで作業中」とGamesIndustry.bizにてコメント。さらに「次のハードは来年(2024年)400ドルで発売されると思う。ゲームの価格も上がり、70ドルになる可能性が高い」と述べています。

これらの価格予想は、他の情報源も伝えていること。本体価格についてはゲーム関連の著名リーカーが本体価格は399ドルだと言い、ゲームソフトは「前世代(60ドル)よりも10ドル高くなる」と主張していました。

ドル表記ではピンと来にくいのですが、要は大作タイトルが『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(6980円)から『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(7920円)のように値上がりするというわけです。

またToto氏は「次のシステムも、革命というよりは似たり寄ったりになる可能性が高い」「任天堂はデバイスにいくつかのベルやホイッスルを追加するかもしれないが、それは現在のスイッチに似ているだろう」と主張。それに加えて「ポケモンは携帯ゲーム機と関連しているため、任天堂が次の大物のために携帯性を落とすことはあり得ない」とも付け加えています。

これをまとめると、スイッチ2は現行の「据え置き機と携帯ゲーム機のハイブリッド」を引き継ぎ。それにパワーの大幅な底上げはせず、見かけもさほど変わらない(急にWiiリモコンが復活するなどはない)といったところでしょう。

あと気になるのは後方互換性、つまり「現行スイッチのソフトがスイッチ2でも動くか」でしょう。これについては「完全な後方互換性を持つことが保証されているとは言い難い」という識者もあり。その一方で、スイッチ2は「前スイッチのゲームが遊べる」と「遊べない」の2バージョンあるとの匿名情報もありました

いずれにせよ、現行スイッチもいよいよ8年目に差し掛かり、3Dオープンワールド等を動かすには限界が見え始めています。3月までに何らかの動きがあるのか、注目していきたいところです。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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