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スマホのバッテリー節約テクと災害時スマホ利用法

三上洋ITジャーナリスト

6日早朝に起きた北海道地震で、北海道全域で大規模な停電が起きています。心配なのはスマートフォンのバッテリーです。電池をできるだけ長持ち出させるためにテクニックと、災害伝言板・SNSの安否確認利用法をまとめておきます。

スマホ電池節約では「液晶を暗くする」を最優先に!

今回の地震で停電が長引く場合、スマートフォンの充電が心配になります。スマホのバッテリーをもっとも使うのは液晶画面です。まずは液晶を暗くすること・できるだけ点灯させないことが大切です。

予備バッテリーがない人のために、今すぐできるスマホ電池節約法を3つに絞ってまとめます。

スマホバッテリー節約3つの方法
スマホバッテリー節約3つの方法

1:液晶画面をできるだけ暗くする設定に

設定→画面の明るさなどで、スライドバーを下げできるだけ暗くします。暗い場所で使うことを心がけ、最低の明るさにするのが理想です。これで電池の保ちが大幅に延びます。

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2:アプリ通知を切る・ロック時間を短くする

次はアプリの通知を切ること。通知で画面が明るくなることを避けるためです(電波を使わない効果もあります)。全アプリの通知をオフにするのが理想ですが、家族と恋人のLINEだけ通知を有効にしてもいいでしょう。

次にロックまでの時間(スタンバイまでの時間)を短くします。これも液晶点灯時間を短くするためです。

アプリ通知オフでスマホ電池節約
アプリ通知オフでスマホ電池節約

3:圏外になったら機内モードにする

停電が続く場合、携帯電話サービス自体が止まる可能性があります。サービスが止まって「圏外」になると、スマホは最大出力で電波を探すため、バッテリーを大きく消費します。圏外になったら「機内モード」にしてください。もし利用できるWi-Fiがあるなら、Wi-Fiで接続するようにしましょう。

圏外になったら機内モードに
圏外になったら機内モードに

携帯電話サービス自体が止まる可能性も考える

北海道の一部の地域で、携帯電話サービスが止まっています。今後も止まる地域が増える可能性があります。スマホが使えなくなる事態は2つ考えられます。東日本大震災でも同様のことが起きていました。

1:混雑のため通話制限をしている(輻輳)

災害が起きると電話が集中し、非常通話などに影響があります。そこで携帯電話会社では通話制限をかけて、あえて繋がりにくい状態にします。音声電話は避けて、メール・LINE・Twitterなどで連絡を取るようにしましょう。

2:基地局などの設備が崩壊、停電で非常用電源も切れる

もっとも怖いのは停電です。多くの携帯電話基地局は非常用電源がありますが、長く保つものではありません。そのため当初は接続できていても、被災後数時間から半日程度たってからサービスが止まることがあります。また物理的に基地局が破壊されていた場合、復旧には時間がかかるでしょう。

災害伝言板・SNSで安否情報を入れておこう

このことを踏まえて、被災地でまずやるべきは「安否情報の登録」です。携帯電話各社の災害伝言板、NTTの災害伝言板、SNSで「自分が無事でどこにいる」ということを登録してください。

●携帯各社の災害伝言板

電話番号で安否情報を登録・確認できます。

NTTドコモ災害伝言板  http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi

au災害伝言板  http://dengon.ezweb.ne.jp/

ソフトバンク災害伝言板  http://dengon.softbank.ne.jp/

●固定電話などNTT災害伝言板(Web171)

ネットからの登録が可能。電話番号で登録・確認できます。

NTT東西 災害伝言板(web171) https://www.web171.jp/web171app/topRedirect.do

●Google・Facebookでの安否情報登録

Googleパーソンファインダー(氏名と電話番号で登録・確認) http://www.google.org/personfinder/japan/query?role=seek

Facebook災害支援ハブ(6日6時現在まだ稼働していない模様) https://www.facebook.com/crisisresponse/

可能なら予備バッテリー入手を

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もし可能であればコンビニ等で、予備のスマホバッテリーを入手して下さい。時間がたてば、避難所や携帯電話ショップで充電サービスが始まりますが、それまでは自力でバッテリーをもたせるしかありません。

上記の節約方法をまもること、Bluetoothなどをオフにする、できるだけスマホを使わないようにすることで、バッテリーを長持ちさせましょう。そしてスマホの電池が切れることに備えて、災害伝言板やSNSで「無事でどこどこにいる」ということを必ず登録しておいて下さい。

ITジャーナリスト

セキュリティ・ネット事件・スマートフォン料金を専門とするITジャーナリスト。テレビ・ラジオ・雑誌などでの一般向け解説多数。読売オンライン「サイバー護身術」、アスキー「5分でわかる時事セキュリティ」などを連載。文教大学情報学部非常勤講師

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