Yahoo!ニュース

1試合2本塁打で20-50に到達。あと3盗塁の20-60にとどまらず、さらに上も!? 残り50試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)Aug 5, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月5日、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、ホームランと二塁打を2本ずつ打った。ホームランは、シーズン19本目と20本目。二塁打は、シーズン23本目と24本目だ。

 スタットキャストによると、4安打とも打球の初速は108マイル(約173.8km)を超え、ホームランの推定飛距離は411フィート(約125.3m)と428フィート(約130.5m)。どちらのホームランも、ローンデポ・パークに限らず、他の29球場でもフェンスをオーバーしていたという。

 この日の盗塁はなかったが、前日の試合は、シーズン56盗塁目と57盗塁目を記録している。

 ホームランと盗塁を、それぞれ、10区切りの数値で表記すると、デラクルーズは、20-50に到達した。

 20-50の達成者は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 デラクルーズは、あと3盗塁で20-60だ。そこには、次の試合で到達してもおかしくない。今シーズンは、1試合4盗塁と1試合3盗塁を2度ずつ記録している。

 レッズは、レギュラーシーズンの112試合を終えた。残りは50試合だ。112試合で20本塁打と57盗塁を、162試合に換算すると、28~29本塁打と82~83盗塁となる。

 20-80に到達すれば、1985年に24本塁打&80盗塁のリッキー・ヘンダーソン、1986年に28本塁打&87盗塁のリッキー、こちらも1986年に27本塁打&80盗塁のエリック・デービスに続く、延べ4人目だ。30-80なら、史上初。まだ誰も成し遂げていない。

 ちなみに、現時点のデラクルーズと同じ、チームが112試合を終えた時点で、1985年のリッキーは17本塁打と54盗塁、1986年のリッキーは19本塁打と67盗塁、1986年のデービスは16本塁打と61盗塁だった。デラクルーズの20本塁打は、30-80に最も近づいた――あと2本塁打に迫った――1986年のリッキーより1本多い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事