八潮市から全国に「絵画教室」を展開している、「家カフェスキル青山・八潮」主宰の齋藤洋子さんの教室にお邪魔させて頂き、お話を伺いました。

子どもたちが明るくてのびのびとしています。おしゃべりしながらも手を止めることなく描いて行く子たち、だまって黙々と、でものびのびと描いてゆく子ども達。

「はじめはお母さまのこうして欲しい！という要望を反映させてきたのかな。」と振り返ります。ご自分の子育てにおいても、親の「希望を聞いてくれるところがあったらいいな」と思っておられた。30代のお母さまが「私の子どもの頃に先生がいてくれたら私は絵が好きだったと思う」と一言。

子どもの希望からではないのに、子どもたちが生き生きしていて楽しそうなのはなぜ？の質問には、「教え方が優しいんです。あんまりピリピリしているんじゃなくて。子どももいろんなところで怒られてるから、怒られちゃうとこの子どもたちの居場所が無くなっちゃうから。」そんなポリシーがスタッフ全員に浸透しているように思いました。

「子どもの中でズレると嫌じゃないですか。」

ズレない教え方をしてくれたら、全員が上手くなる。同じクレヨンと同じ絵具を買って貰って、同じように教えて、同じ教科書を使って。お喋りばかりにならなかったら、みんないい絵が描けるはず！！

「全員、同じところまで行かれないとおかしいんじゃないかって、私は思っていて、学校でも先生がそんな風に、急に褒めだしたら急に変わった。」そんなお話。でも絵の苦手な子だって居ますよね？とお聞きしつつも、でも褒めてくれる人がいて、萎縮せずに描けていたら私だってもっと楽しく、いい絵が描けたのかもしれません。

絵が上手に描けるだけではなく、コンクールの統計を調べる。そして「傾向と対策を教えているだけ。」といわれます。賞を取れるように子どもたちが描いても、とれない子もいますよね。そんな子をどう考えられますか？とお聞きすると、「とれない子は、学校の点数を上げられるようにします。」と即答でした！！

子どもも親にとっても嬉しいこと。受験などがあればなおさらですね！！

子どもだったころ、使う鉛筆や消しゴムの選び方などを質問しても、教えて頂くことが出来なかったと言います。私も文具屋さんに行って、何年生だから・・・。そんな経験があります。「自分で学んだ時に悲しかったので、細かいところも書いています。」

齋藤さんの著書の中では、写真付きで分かりやすく解説しています。

私はお手本を見て書くことに疑問がありました。

「何もない紙に書いて！って言われてもこまっちゃう。そこまでのアシストはしてもらう。お母さまがこんなのを書いて欲しと言って、たとえばお城をいろんなアングルで持ってきて、そのどれを書きたい？って。」「何も見なくても描いてしまう子っているじゃないですか！天才です。こんな感じで作りたいって思った時でも、言葉では伝わりにくい。なかなかイメージがわかないじゃないですか。」

関心がある物、動物・花・山・海・建物などの写真を撮って置いたり、ポストカードやチラシ、ノートや便箋に使われているイラストなど集めておいたりして書いてみる。自分の中でミックスさせてゆくことによって、自分らしさが生まれ、だんだんと好きな絵が描けるようになる。著書を見ていくと、様々なテクニックが楽しく身についてしまう。そんな工夫が盛りだくさんです。

「家カフェスキル」お名前の由来をお聞きすると、

最初はご自宅ではじめられたといいます。「子どもたちにたくさんのスキルを学ばせてあげたい。という願いからご自宅に先生を招いて、書道や、ピアノ、絵画教室をしていました。お母様たちには“カフェ”を飲みながら待っていただく。そんな小さな教室から始まりました。」

はじまりも今も変わらないのは、子どもたちの学ぶ場所を用意して、子どもたちだけでなくお母さまにとっても、嬉しい！ そんな中で子どもたちの「夢や願い」を大切に、本人の主体性や才能が開花するお手伝いをしている絵画教室。

2012年に子ども絵画教室を設立され、「ほめてのばす」そんな独自の指導方法が評判を呼びました。スクール運営をメインとしていましたが、コロナ渦の影響により、本格的にオンライン教室をスタート。気がつくと、生徒さんは全国に広がり、時には海外から受講している子どもさんも！！

現在は埼玉県八潮市を中心として、東京・埼玉・千葉・神奈川、関西や福岡、オンライン教室も含めると33ヶ所で指導をされているといいます。

また、市内の貢献事業として、教育委員会やフレスポ八潮さんと連携し、「フレスポ八潮絵画コンクール」を主宰されています。表彰された作品は、フレスポ八潮内の特設会場に展示されます。

大人の教室についても問合せが多く、(対面・オンライン)での教室がはじまっています。「ほめて伸ばす！指導者養成講座」では資格もとれ、「絵画教室を始めたい」「子育てに生かしたい」そんな方にもおすすめです。

大人の教室：家カフェスキル 青山・八潮

子どもたちのインパクトのある力強い絵や、優しさや創造性豊かな作品の写真をたくさん送っていただきました。はじめは掲載する絵を選ぼうと思いましたが、それぞれが素晴らしくて、いくら考えても選ぶことが出来なくなりました。

右上の「お昼寝最高」の絵は、取材中に「住友生命で努力賞をいただきました。」とご連絡をいただきました。

子どもたちが楽しくて、お母様も嬉しいことを続ける喜び。そして素晴らしい絵が描けるようになってゆく。子ども達の将来が色彩感覚に優れたファッションデザイナーや建築士、グラフィックデザイナー・インテリアデザイナーなど、世界に美しい彩りを与えるようになってくれれば！！

そんな願いを持ちつつ、子ども達の主体性や才能を伸ばしてゆくお手伝いをしている絵画教室です。

1時間ほど同じ空間にいて、一人ひとりがイキイキと明るい雰囲気の中で、短時間であっても、全員がしっかりと描けていて素晴らしかったです。

＜夏休み団体ＯＮＬＩＮＥ絵画教室基礎編＞のご案内

☆夏休みの絵画宿題には、オンラインお試し講座！！

夏休みおためし　ONLINE絵画教室(団体)

８月2日18:30～ふうりん(終了)

８月10日18:30～コーラ

８月1２日18:30～にじます

８月14日10:00～ぶどう、18:30～りゅうぐうのつかい

■オンライン会議「ZOOM」での開催になります。

詳細は予約ページにてご確認ください。

家カフェスキル 青山・八潮 子ども絵画教室

主宰　齋藤 洋子さん（八潮市在住）（ホームページ）

著書：オンラインショップ（ホームページ内）

八潮市内の教室は、フレスポ八潮、MY FIELD 八潮(八潮学園)