劣等感が強い人の『共通点』や「デメリット」の克服について解説!
こんにちは、精神科医のしょうです。
あなたは誰かと比べて劣等感を感じる場面はありますか?
「あの人よりも劣っている」という感情は、誰しも心の中に芽生えることがあるかと思います。
劣等感に苛まれ、自分に自信がない状態が続くのはとてもつらいですよね。
他人は他人だと割り切れたらいいのですが、どうしても前向きになれず悪循環に陥ってしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、劣等感が強い人の共通点やデメリット、劣等感を克服するためのポイントについて紹介していきます。
劣等感とは?
劣等感とは、ある事柄に対して自分が他人よりも劣っていると感じた時に芽生える感情です。
劣っていると思う内容は人それぞれ違います。
たとえば、学校の成績や学歴、収入、就職先など友だちと比べて落ち込んだり引け目を感じてしまうのも劣等感といえます。
他人から見て些細なことでも、自分にとっては深刻な悩みとなっていることもあります。
劣等感は他人と比べることをきっかけとして発生するものなので、コンプレックスとは別の意味を持っています。
劣等感が強い人の共通点
他人と比較することが癖になっている
劣等感が強い人は、相手のことを肩書きや見た目で判断して比較する傾向があります。
そして、相手の優れている面を見つけては落ち込むというサイクルが習慣づいてしまっているので、なかなかそのサイクルを変えることができません。
また、他人の行動が気になって仕方ないのでSNSなどで他人の日常生活をチェックして、自分の生活と比較してしまう特徴もあります。
自分の優れている部分を見つけられない
自分の優れている部分を見つけることができず、短所ばかり見てしまうのも劣等感が強い人の特徴です。
上手くいかない原因を自分の能力や外見のせいだと決めつけてしまうところもあります。
また、自己肯定感が低いので、ネガティブなイメージばかりしてしまう性格の人が多いです。
幼少期に先生や親から正当な評価をされなかったり、褒められる経験や成功体験が少ない人にもこの傾向があります。
他人の優れたところばかりに目が行く
劣等感が強い人は、他人の優れたところに目が行きやすい傾向があります。
他人の良いところを見つけられるのは本来いいことなのですが、劣等感が強い人にとっては苦しみを感じてしまう原因になるのです。
また、他人の優れた面を素直に受け入れられないという特徴もあります。
ポジティブな人であれば「あの人はすごい、自分も頑張ろう!」というように相手を認めつつも気持ちの切り替えができるのですが、劣等感が強ければ強いほど卑屈になってしまい他人の能力に対して嫉妬や憎悪を感じてしまいます。
劣等感が強いことによるデメリット
人との間に壁ができてしまう
劣等感が強い人は周囲の人に対して攻撃的になり、自分自身を守るために壁を作ってしまう傾向があります。
誰とも関わらなければ比較することもないと考え、一人でいることを選ぶようになります。
良好な人間関係を築くことが難しいので、グループから孤立してしまうことも。
何か話すたびに「私はダメな人間だから」という風に卑下ばかりしていると、周りも疲れてしまい交流を避けられてしまう可能性があります。
諦め癖がついてしまう
他人と比較することで起こるデメリットの一つは、諦める癖がついてしまうこと。
家庭環境や生まれ持った容姿、恵まれた人間関係など、自分の力だけでは根本的に解決が難しい場合が人生の中では多々ありますよね。
「あの子はお金持ちで優しい両親がいて、頭も良くて完璧だな」と不平等を感じて惨めな気持ちになってしまうことも。
やがて「私の人生は運がなかったんだ」と思うようになり、何かに挑戦する前から諦めるようになってしまいます。
生活に充実感を得られなくなる
人と比べてばかりいると、自分の生活に充実感を得ることができなくなります。
衣食住が整っていて不自由のない普通の暮らしをしていたとしても、自分より生活レベルが上回る友だちがいたら常に比較してしまう可能性があります。
そして、比較することが習慣になってしまうと現在の暮らしに充実感が得られなくなり、「自分よりいい家に住んでる」「自分よりもいい食生活をしている」という比較に苦しめられ、自分の生活がちっぽけなものに思えてしまうこともあります。
劣等感を克服するためのポイント
劣等感を感じる場面を自己分析する
劣等感を感じる場面は人それぞれですよね。
劣等感を感じているとき、原因に目を向けずに「あの人の方が優れてる」「自分よりすごい」という思考に陥っていませんか?
悔しい思いをしたり落ち込んでしまうということは、必ず原因があるはずです。
なぜ劣等感を相手に対して抱いたのかを具体的に自己分析してみましょう。
劣等感を克服するための糸口になるかもしれません。
もし、「あの人は自分よりもスタイルが良くて負けた気がする」と感じているのであれば、あなた自身も運動を始めてみたり、食生活など改善できるところはないか探してみると良いでしょう。
ただ相手に嫉妬をして悔しい思いをするだけでは何も解決しません。
少しでも行動を起こしてみることが大切です。
自分がなりたい理想像を明確にする
劣等感が生まれている状態だと、どうしても「私とあの人」という狭い視野で能力を比べてしまいがちです。
あの人は優れているのに私は劣っている、という図式を作り上げてしまうからこそ落ち込んでしまうのです。
まずは、身近な人と比べることをやめましょう。
たとえその人に近付けたとしても、また更にその上の人と比べてしまい、満足することができないからです。
自分のゴールがどこなのかを明確に紙に書き出してみてください。
明確に設定した理想像が自分のゴールになるので、他人と比べようとする気持ちが薄れ行動しやすくなるでしょう。
視野を大きく広げてみる
他人と比較しているときは、柔軟に物事を考えることができずとても視野が狭くなっている可能性があります。
自分が劣っていると感じた場合は、まずは視野を広げ、視点を変えてみましょう。
たとえば、「Aさんは有名な大学に進学してすごいな……」と思ったとしましょう。
その時は「すごい、羨ましい。どうせ自分なんて……」と思うかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。
その大学に行かなかったとしても世の中にすごい人は沢山います。
有名な大学に行くことだけが人生の最終目標ではないはずですし、もし自分が同じ大学に通えるとして、本当にそれが自分の幸せなのかと言われると微妙ですよね。
人によって人生の目標ややりたいことは違います。
劣っていると感じる部分でも、自分自身に問いかけてみると実はそうではなかったということもあります。
視野が狭くなっていないかどうか、一度視点を変えて考えてみるようにしましょう。
他人と自分は違う人間だということを理解する
同じ地域に生まれ、同じ学校で同じ職場に属していると、意識していなかったとしても他人と比べる場面は必ずありますよね。
しかし、他人と自分は違う生き物なのです。
仕事ができても恋愛になるとからっきしダメになってしまう人もいますし、仕事ができなくても別の趣味で才能を活かし人気を集める人もいます。
得意不得意は誰にでもあることなので、まずは自分は自分、他人は他人と切り離して考えるようにしましょう。
そして、他人とは違うことを理解した上で、「自分は運動はできないけれど勉強は得意だ」などというような自分の良さを認めてあげるようにしてくださいね。
まとめ
劣等感が強い人の特徴やデメリット、克服するためのポイントについて紹介しました!
劣等感が強いということはデメリットでもありますが、実は自分が「もっと成長したい」と無意識に感じていることの証ともいえます。
自分のコンプレックスを素直に認め、どうすれば今よりもっと良くなるのかを考えて向上心へと繋げることが大切です。
人それぞれ得意不得意はあるので、得意な部分だけを伸ばしていくのも良いでしょう。
自分のできることできないことを理解し、劣等感と上手く付き合って成長するための糧にしてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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