【泉南市】「だるさ」をなんとかしたい。隠れ家のような整体処で自分のカラダと60分間向き合った結果
季節の変わり目に「なんとなくだるい…」など、カラダの不調を抱えている方は多いのではないでしょうか。わたしも例に漏れずその中の一人です。特に毎年秋から冬にかけてのだるさが酷く、夕方にソファから起き上がれない…なんて日も。マッサージや整骨院、家族に肩を揉んでもらうなど、その場しのぎでやり過ごしてきたけれど、一体今のわたしのカラダの状態はどうなっているのかそろそろきちんと知りたい、そして“本気でカラダを整えたい”と思い、「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」を訪ね、施術をしていただいた様子をお伝えいたします。
5年前にオープンした「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」は、古民家をリノベーションした落ち着いた空間で、じっくりゆったりカラダを整えてくれる整体処。車でのアクセスは国道26号線「市場南」を右手前方向に右折、およそ400m先を右折し旧熊野街道沿いを200mほど進んだ左手にあります。
*建物横に駐車場(2台)あり。
64号線「信達牧野」の交差点からは、一方通行の為車では通行できませんのでご注意を。
従来の整体のイメージは、強い刺激で押したり、揉んだり捻ったりといったものを想像しますが、本来整体はより繊細で感覚的なものなのだとか。
そら(素楽)では、主に野口整体の愉気法や操体法・共鳴法などの手技をつかい、カラダが自然な状態を取り戻し、全体の調和を保つように整えることを重視し、無理やり力で戻すのではなく、やさしく、ゆっくり戻っていくようなきっかけを与える施術をおこなっているそう。野口整体は大正時代からある日本古来の整体で、「整体」という言葉は野口整体の創始者が作ったというから驚きです。
施術料金は、60分3500円(税込)。完全予約制でひとりひとりの状態にあわせたアドバイスと施術が受けられるお値段にしてはとても格安です。
古民家をリノベーションした室内は、カラダを癒す空間としては最高の環境。「整体院」ってどこか殺風景な印象で“素敵”とは程遠いイメージですが、自分の大切な時間を過ごす場所は癒される空間であってほしいですよね。
「整体」って、何をするの? どんな格好で施術を受けるの? など、事前質問にも快く答えてくださいました。
「服装は自由です。楽な格好でお越しいただくと良いと思います。更衣室もあるので、着替えていただくこともできますが、そのままの格好でも大丈夫ですよ」。
脱ぐのかしら・・・? と不安に感じていたわたし。この時点でグッとハードルが下がりました 笑。
野口整体の施術とは
「はじめに、『カウンセリングシート』に今のカラダの状態を記入していただきます。
カラダの状態はひとりひとり違うため、それぞれに合わせた施術となりますが、
訪れる患者さんの多くが『肩こり』、『頭痛』、『腰痛』に悩まされていますね。野口整体では“症状を追わない施術”をおこないます。たとえば肩こりの原因の多くは腕から来ていることが多く、腕の先からアプローチしていきます」と梶本さん。
「え? 肩を押さないんですか?」と尋ねると、「患部を触らないこともありますよ」とのこと。今までがっつり押してもらうことで一時的なこり解消に満足していたわたしは、野口整体への期待がふくらみます。
今のわたしのカラダの状態
カウンセリングシートに記入後、いよいよ触診です。
診察台に腰掛け、カラダの状態を診ていただきます。悩みは右の腰の痛みと、頑固な肩こり、倦怠感などです。右と左、どちらが向きやすいか?直立した時、右足と左足、しっかり地面についているのはどちらの足か?などの質問に答えていきます。首は右が向きやすく左を向くとツッパリ感があり、カラダの重心は左に寄っているようです。
ほんの数分でしょうか、わたしのカラダの状態が診断されました。
①左肩が下がっていて、痛みがある筋膜が肩甲骨の裏にひっついている。
②鎖骨がねじれていて、ぞうきんを絞ったような状態。(右が前、左が後ろ)
③右の腰の痛みの原因は、右足のかかとが内側に倒れていて骨盤が開いていることが考えられる。
④腰も左に下がっていて曲がっている。
どうやらわたしのカラダは大変なことになっているようです。特に腰が曲がっていると聞いたときはショックでした。
「腰椎4番」が重要
梶本先生曰はく「腰椎4番」がとても重要とのこと。その理由は、カラダにとって要となる骨盤を締めるためには、「腰椎4番」に力が入っている状態が望ましいそうです。「腰椎4番」を意識することができるようになると、カラダに無駄な力が入らなくなるのだとか。
「よちよち歩きの赤ちゃんをイメージしてください。筋力のない赤ちゃんの歩き方はフラフラしていますよね。あれは骨でカラダを支えているんです。あの状態が一番理想的。現代人は緩めないといけないところに力が入っていて、力を入れないといけないところが緩んでいる」と梶本先生は話されます。
時折お話をしながらゆったりと施術は進みます。施術方法は各部位の可動域を確認しながら腕や足を軽くほぐしていく感じ。痛みなどはまったくありません。
驚くことに梶本先生は60分間の施術の中で緩んだ箇所はすぐわかるといいます。不思議と可動域が広がっていく感じは今までにない経験です。施術中は、生活の中で気をつけることや健康法などのアドバイスもいただき、わたしにとってたくさんの気づきとなりました。
施術を終えて
施術後、左に向きづらかった首は、左右均等に向くことができるように、直立の際、左に重心がかかっていた足はバランスよく立てるようになっていました。そして不思議と腰の痛みも感じにくくなっています。
今後の施術は、鎖骨のねじれと肘から下のねじれを修正していくとのこと。
「腰椎4番を意識する体操」
施術中、梶本先生が何度も口にした「腰椎4番」。
「腰椎4番」に力を入れるって、どうすればよいのかわかりませんよね? そこで梶本先生が日頃家でできる体操を教えてくださいました。
床にあおむけに寝転がり、かかとをグッと突き出すイメージでカラダを伸ばします。
次に尾骨を床に突き刺すようにして腰を浮かせます。(尾骨は床につき、腰は浮いた状態)
両腕を頭の上でクロスさせ、床に腕をつけたまま腰の近くまで両腕を下げていきます。
そして力を抜きます。この体操を1日2回ほど生活に取り入れると「腰椎4番」の場所がだんだんとわかってくるそうです。
わたしははじめ、尾骨を床に突き刺すことが難しかったのですが、数日間体操を続けていくと「こういうことね!」とわかってきた気がします。何より肩甲骨まわりが気持ちいい! 肩こりも軽減されています。
25歳から10年間、整骨院で修行をしながらカイロプラクティックや野口整体を学んだという梶本先生。整骨院では一日約20人~30人の患者さんを施術されていたそうです。どうして整骨院ではなく整体を開業されたのか尋ねてみると、「整骨院の多くは電気やマッサージ機などの治療時間が長く、手技で施術する時間はほんのわずか。じっくり患者さんのカラダと向きあいたかったんです」と話されます。
お若いのかと思いきや、40代の梶本先生。整体のすばらしさをご自身のカラダで証明されているかのようです。
毎朝、掃除の後の「瞑想」が日課だとか。
「野口整体に“活元体操”という体操があるんです。瞑想から入るのですが、次第に思うままにカラダが動き出し寝転がったり、のたうち回ったり、出したい声を出したりして徐々にカラダは静止していきます」
そんなことが本当にできるのかと思い家で実践してみましたが、これが最高に気持ちいいんです。わたしの場合、くねくねゴロゴロと動きたい方向にカラダを動かし「あー、うー」など溜め込んだ“心の声”を思うままに出したりしていましたが終わった後の脱力感たるや、どれだけ日頃緊張をして過ごしていたのかが伺えます。
周りに人がいると、怖がられるかもしれませんので恥じらいを捨ててひとりでおこなってください 笑。ちなみに「貧乏ゆすり」も“活元体操”なのだそう。自ら筋肉の緊張を緩めているそうですよ。「貧乏ゆすり」というネーミングが悪いため、子どもがやっているとつい止めたくなってしまいますが、カラダの赴くままにやらしてあげましょう。
「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」では、野口整体のほか、天井から吊るした布にカラダを預けながらおこなう“エアリアルヨガ”レッスンも受講可能。詳しくは公式ホームページ(外部リンク)でご確認ください。
患者さんは40代から60代の女性が多く、施術後は「視野が広がった」、「呼吸が楽になった」、「可動域が広がった」など、お喜びの声もたくさんいただくのだとか。
「100を0にすることはできないかもしれませんが、これ以上悪化させないことはできる。まずは、今のご自身のカラダの状態を知ることが大切です」。
「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」で施術を受けたその晩、倦怠感が驚くほど軽減されていました。そして何より意識が変わります。食事、姿勢、カラダを冷やさないなど、暮らしの中で無頓着になりかけていたことをきっちり見直そうと感じています。そして「腰椎4番」に力を入れること。知らなければ考えることもありませんよね。おばあちゃんになって腰が曲がって歩きづらくなるのは嫌ですからしっかり意識していきたいです。
帰り際に次回予約をすると500円引きの3000円で施術が受けられます。
一回目の施術から2回目は1週間開けて2週間以内に施術を受けると良いそうです。
次回の予約を済ませ、しばらく通ってみることにしました。
自分のカラダだけに集中できる“60分”という貴重な時間。
カラダの変化だけでなく、“意識の変化”といううれしい副産物もついてきました。
たくさんの気づきを与えてくれる「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」。
なんとなく「不調」を感じたら、ご自身のカラダの状態を確かめに訪れてみてはいかがでしょうか?
【基本情報】
「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」
公式ホームページ(外部リンク)
住所:〒590-0522泉南市信達牧野1288-1
受付時間:10:00~20:00
休診日:日曜・祝日 *10/18(火)、19(水)は臨時休業
Tel:090-7820-4467
E-mail:sora.de.seitai@gmail.com
駐車場:あり(2台)
取材協力 「紀州街道沿いの隠れ家整体処 そら(素楽)」代表 整体セラピスト 梶本 尭之様
*完全予約制のため事前に電話or LINE(公式HPからLINEでお友達登録)でご予約ください。
*記事内感想はあくまで個人的主観です。効果、効能を保証するものではありません。