【高野町(高野山エリア)】高野山にお寺とつながるゴマ豆腐料理店がオープン!
世界遺産高野山に3/15にオープンされたばかりの角濱ごまとうふ総本舗 小田原店さんにごま豆腐の可能性を伺いに行ってきました。
その名の通りゴマ豆腐をメインで販売されており、小田原店以外にも持ち帰り専門の本店や、飲食可能な大門店があります。
※小田原店メニューは大門店とは異なります。
〜〜ゴマ豆腐についての豆知識〜〜
▼高野山のゴマ豆腐の特徴
1.煎り胡麻を使わない。
一般的にゴマといえばゴマ油の香ばしい薫りがイメージされますが、それはゴマを煎って作っているから。高野山ではゴマは煎らずに使うので、香ばしい薫りは立たない。ゴマ本来の味が出ます。
2.ゴマの皮を剥いて、芯のみを使う。
同じサイズ1つ作るのに、他の地域のゴマ豆腐よりもたくさんの材料を使っています。贅沢。
※ゴマ粒状態から手作りする、ゴマ豆腐作り体験も随時受け付け中
▼高野山に来ないと食べられない「生」ゴマ豆腐
角濱ごまとうふ総本舗さんも含めた高野山のゴマ豆腐屋さんでは、お持ち帰り用に生ゴマ豆腐とアルミパウチされたゴマ豆腐の両方が売られています。
生ゴマ豆腐は昔ながらのホンモノの味ですが日持ちは保冷状態でたった一両日のみ、一方アルミパウチのゴマ豆腐は出来立てを高温殺菌しているために、味は生ゴマ豆腐とは少し異なりますが常温で日持ちします。
▼角濱ごまとうふ総本舗さんの特徴
・添加物不使用
・高野山奥の院御廟に今も眠っておられる弘法大師の食事にも使われています。
社長曰く、ゴマ豆腐は精進の中の健康食材であり、美味しく食べて、生きることを楽しんで欲しい、とのこと。
店舗ではお寺で特別な行事を行う際に使われる「五色の幕」をイメージして、ゴマ豆腐をベースにして五色を5つの味、調理方法で表現した『ごまとうふ懐石「五彩」』を提供しており、「食べた人にとってその日が特別な1日になりますように」との願いが込められているそうです。
※五色とは、白・緑・黄・赤・紫からなり、仏教において如来の精神や智慧を表現しています。
白は、清純な心で諸々の悪行や煩悩の苦しみを清める「清浄」
緑は、心乱れず、力強く生き抜く力「定根」
黄は、豊かな姿で確固としたゆるぎない性質「金剛」
赤は、大いなる慈悲の心で人々を救済することが止むことのない働き「精進」
紫は、あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐え怒らぬ「忍辱」
五彩メニューの内訳
白×辛味 生 生ごまとうふと白和え
緑×酸味 揚 ごまとうふ湯葉巻の市松揚げ
黄×甘未 蒸 柚香る京湯葉包み蒸し
赤×苦味 煮 本山奉納三種赤みそ煮込み
紫×塩味 焼 焼ごまとうふ
+龍神マッシュの茶碗蒸し+ご飯+お吸い物
五彩の中でのイチオシメニューを伺いました。
まずは、焼きゴマ豆腐。煎ったゴマとはまた異なるゴマ本来の香ばしさを味わってもらいたい。
そして、蒸しゴマ豆腐。ゴマ豆腐のコクに、柿×クリームチーズ×柚子という新しい組み合わせを是非味わってもらいたい。
普段はゴマ豆腐をワサビ醤油で食べたり、味変する際は黒みつをかけて私は食べるのですが、ゴマ豆腐を焼いたり、煮るというイメージは自分の中で無かったのでちょっとビックリ。特に煮すぎると溶けてしまうので、微妙な煮加減が美味しく提供するコツらしいです。
今回ご紹介した懐石料理以外にも、様々なゴマ豆腐料理を提供されているので、高野山に来られたら、ゴマ豆腐の様々な姿をぜひ楽しんでみてください。
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角濱ごまとうふ総本舗 小田原店
和歌山県伊都郡高野町高野山729
0736-26-8895
9時〜17時 (ランチ営業11時〜15時)
定休日 水曜
※店舗では、お持ち帰り用ゴマ豆腐なども販売されています。
※現在まだ部分開業であり、今年9月ごろ完成形になります。これまでに無いメニューをお届け予定とのこと。