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【京都市】上京区 『尾形光琳と乾山の墓』

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

『興善院』は尾形家の菩提寺でした。のち『興禅院』は廃寺となりますが、その痕跡を見ることができます。

画家であった尾形光琳(1658~1716)と,弟で陶芸家の乾山(1663~1743)が葬られています。

尾形一族から代々住職を出した寺だったそうですが、日蓮宗京都十六本山の大本山 『妙顕寺』の塔頭 尾形家一族の菩提寺だった興善院跡に再建されたもの『泉妙院(せんみょういん)』があります。

尾形光琳(1658-1716)は,江戸時代の画人。

琳派を大成した人物でもあり、代表的な作品として『燕子花(かきつばた)図屏風』「風神雷神図屏風」や「紅白梅図屏風」などがあります。

尾形兄弟の合作(兄・光琳が絵付け、乾山が器形と書)も数多く残されている、と言われています。

また「琳派(りんぱ)」の名前の由来ともなった尾形光琳の没後300年を顕彰した石碑が『妙顕寺』の塔頭である『泉妙院』で見られました。

公家、大名、役人など、多くのパトロンをもっていた、おしゃれの最先端であった 京都の富裕な呉服商の雁金屋尾形宗謙の次男に生まれた光琳。

本阿弥光悦や俵屋宗達の技法を取り入れ、絵画や蒔絵に新風を吹き込んだと言われています。

大和絵の伝統的な装飾と王朝文学趣味をもったこの流派は『琳派』呼ばれ、『八橋図』や『波濤図屏風』などの代表作は、アメリカNYのメトロポリタン美術館で見ることができましたよ♪

偉人のお墓参りが出来るのも、京都ならではの体験ですね。

場所:京都市上京区寺之内通小川東入北側(泉妙院前)

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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