Yahoo!ニュース

SNSトレンド”廻廻奇譚”は何と読む?今熱いジャンプアニメ「呪術廻戦」とは

小新井涼アニメウォッチャー
(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

先週末、”廻廻奇譚”という不思議な言葉がTwitterのトレンド入りをし、話題になりました。

見慣れない漢字に読み方も難解ですが、一体何関連の単語かご存知でしょうか。

“かいかいきたん”と読むこのワードは、現在放送中のアニメ「呪術廻戦」OPの楽曲名です。

トレンド入りのきっかけは、アニメ映像とコラボした楽曲のミュージッククリップが公開されたことへの大きな反響によるものでした。

主題歌へのこのリアクションからも伝わる通り、今この「呪術廻戦」という作品が人々から熱い注目を集めています。

◆「呪術廻戦」とは

週刊少年ジャンプで連載中の芥見下々(あくたみ げげ)氏による漫画を原作とする本作は、”呪い”が日常に潜み、実際に人を死へと導いている現代の日本を舞台に、その呪いを”同じ呪いをもって祓う人々”の戦いを描いたダークアクションファンタジーです。

とある出来事から”呪いの王”をその身に宿してしまった高校生の主人公は、対呪い専門機関である高等専門学校に編入し、学友や職員達と共に修行を重ね様々な事件を解決しつつ、呪いと人間の命運を巡る壮絶な戦いに身を投じていきます。

◆約30分の“映像フルコース”

本作のみどころは、何といってもそうした魅力的な物語が見事に描き出された映像美。特に、体術と呪術を駆使したアクションシーンは毎回目が追い付かないほどの迫力で、ぐんぐん惹きこまれてしまいます。

そんな本編はもちろん、本作は放送と同時に話題をさらったOPとEDの映像にも要注目です。

前述のミュージックビデオが話題となったOP映像は、時々実写かと錯覚してしまう“空気が見える”かのような美しさで、そんな中次々と描かれる登場人物たちのぐっと目を惹く姿や表情も相まって、初見の人も思わず見入ってしまうと思います。

打って変わって2話から登場するED映像は、どこかの最新デバイスかアパレルメーカーのお洒落CMかと見紛うようなスマートな色遣いとポップな明るさが印象的。しかもただお洒落なだけでなく、そこに描かれる登場人物たちの“オフ”の姿がたまらなく楽しくて、OPとはまた違ったベクトルで魅せる映像となっています。

さらに3話からはED後に、これまた色の違う登場人物たちの日常を描いたおまけのミニアニメも登場。

本作はそうして、美しいOP→迫力の本編→カラフルなED→ほっと息つくおまけという、それぞれ違う味わいを持った映像がまるでデザートまでついたフルコースのように流れる、とても贅沢な30分が楽しめる作品なのです。

下記OP映像が「格好いい!」と思ったかたは、迷うことなくご視聴されることをおすすめいたします。

個性的な登場人物も増え、益々面白くなってきている「呪術廻戦」は、2クールに渡っての放送が決まっています。

現在既に8話まで放送されているため追い付くのは大変そうに思えるかもしれませんが、一度のめり込めば話数に関係なく視進めてしまえるので、むしろ追い付くならば、これから更に物語も盛り上がっていく今がチャンスかもしれません。

NetflixやAmazon Prime Videoを始めとする定額見放題サービスでもこれまでのエピソードが配信中なので、気になる方、まだ見たことが無い方はぜひその面白さを体感してみてください。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

小新井涼の最近の記事