武蔵小杉の食レンジャーが集うおれんちの軍鶏(しゃも)尽くし 美食センサーと家族への感謝の鐘鳴り止まず
こんばんは!
日々、地域の美味しいものに癒されながら役者活動をしているAshです♪
先日、ずっと行きたかった地元のお店についに行ってみたら、控えめに言っても最高だったので、みなさまにもご紹介しますね!
おれんち
それは、武蔵小杉から法政通りを元住吉方面にずーっと行った先にあるこのお店。
「おれんち」さんです。
美味しい、ということは地元のグルマンのひとりから聞いていたのですが、なにせこのたたずまい、一見さん大丈夫かな?と、なかなか行くことができずにいました。
でも、近づいてみるとちゃんと親切に黒板の説明書きもあるし、なにより、絶対ここは美味しい、とわたしの美味しいものセンサーが鳴り止まないのです。
そんなわけで、日頃から中原区の平和を守っている?5人のレンジャー仲間(笑)と一緒にドキドキの初来訪!
大将の豊さん
お店の中はカウンターのみでした。 ちょっと緊張しますが、大将の豊さんが笑顔でお迎えくださって「みなさんお揃いになったらお料理始めましょうね」と声をかけてくれました。
そう、よくわかっていなかったのですが「おれんち」さんはコロナ禍で基本的に、コース料理を出す居酒屋というスタイルに転換したのだそうです。火曜日、水曜日は「軍鶏(しゃも)」尽くしのコース、木、金、土曜日は「海鮮尽くし」のコースです。
この日は軍鶏尽くしの日でした。
大分産の軍鶏をまるごと一羽捌いて、コース料理で出してくれるということで、めちゃめちゃ楽しみ!!
軍鶏尽くし
とりあえず、こちらで乾杯しながら、ゆるゆるとコース料理開始!
以前宮前平のお蕎麦屋さん「よしみや」でもいただいた静岡のお酒、開運! 美味しいですよね。運が開けそうだぞー!!
じゃがいもと軍鶏のグラタン
そうこうするうちに、お料理が来ました。
多忙なレンジャーたちの集まりが悪く(笑)、待っている間に少しずつ、コース外、通常の流れから外れて出してくれた感じでしょうか。
意外にも洋風から! こちらは、ジャガイモと軍鶏のグラタン的な? 軍鶏はめっちゃ味が濃くて歯応えがあり、美味しいですね。
おとうさんの雪花菜(おから)
豊さんのお父さんが毎日作っているというおからは、とっても優しい味で美味しかったです。お酒が進みますね。
先付け
独活(うど)と軍鶏むね肉の炒め
独活の野趣あふれる感じ、大好きなんですよね。むね肉はさっぱりしているけれど、しっかりと味があって、美味しい。 お酒はかぼすのリキュールをいただいています。
碗物
いいタイミングで碗物が。
軍鶏だしのおすましに舞茸が入っています。表面に浮いている軍鶏の油が熱を閉じ込めて、あつあつ。身体に染み渡るだしの味が最高。
また日本酒が進みます。
(このとき、緑レンジャーがちょっと事件を起こして、それ以来おかあさんからめっちゃロックオンされて突っ込まれるようになりました 笑)
お造り
軍鶏のさまざまな部位のお造り。
左から、ささみ、むね、もも、くびの皮、ぼんじりの上の皮。
左の二種は、軍鶏醤油に柚子胡椒でいただきました!!
もうめっちゃ美味しい。
右の三種は、自家製のポン酢で。
おかあさんいわく「このポン酢食べると、ほかのポン酢が食べられなくなるよ」とのことでしたが、確かに! 爽やかでこれでもかと後を引くポン酢でした。売って欲しい…。
焼き物
次は、いよいよ希少部位を焼いていただきます。
焼く前に、捌いたお肉を豊さんが説明しに来てくれました。
白子、とさか、レバー、ハツ、砂肝、さんかく、ぼんじり…
覚えられなかった上に、ちょっと興奮しすぎて、すべての焼き物を写真に収めることができませんでした。(反省)
こんな感じで一部ずつ、丁寧に豊さんが焼いてくれて、お皿に提供されます。
こちらのレバーはちょっと食べたことのない味わいでした!!
酒肴
焼き物が一通り終わると、みんなのお腹の満たされ具合を一旦聞いてから、温菜や酒肴を出してくれます。
きんかん煮。これ大好き!
温菜
軍鶏と白菜の柳川風。
ちょっと甘い味つけがまた、お腹を満たしてくれますね。
本当は先付けだったであろう、もも肉の薫製
レンジャーが遅刻しなかったらたぶんこれが最初に出てきたんだろうな、と思いながらも。
今これを食べるのも、さっぱりと口直しができる感じがして、とってもいいです!
軍鶏の炊き込みご飯
さて、シメながら、この日のメインと言ってもいいこちら。
軍鶏の炊き込みご飯!!
こちらの料理が一段落するタイミングで炊き上がるようにきちんと計算されているのがまた心にくいです!!
豊さんが鍋ごと炊き上がったごはんを持ってきてくれました。
うぁ、うわぁあ〜!!! と歓声があがります。おおきなお釜で炊いたこのご飯の香り!!!
口に運ぶとそれはえもいわれぬ芳醇さ。
「ここに、こちらの炒りごまをかけてあげると、だいぶアグレッシブな味わいになりますから、味の変化もぜひお試しください」と、豊さんがお手ずから炒ったごま塩をもってきてくれました。
ごまの煎り方ひとつをとっても、他に譲らないこだわりがある、そんな感じの大将の言葉に、まさに「おれんち」の流儀を感じました。
大将、決して押しは強くなくて柔和ですが、芯に料理に対する自信がうかがえて、脇に控えて豊さんのサポートをするお父さんとお母さんももそれをとっても自慢に思っているような感じ。
いつの間にかレンジャーたちもふと…自分の両親のことを思い出して語り出してしまいました。そんな、あったかい雰囲気なんです。
ほんと、「おれんちくる?」「いくいく!」ってなノリです。
ひつまぶしでしめる
最後は、軍鶏のだしを残ったごはんにかけて、ひつまぶし的に締めます。
これがまた… 最高の二文字以外に言い表す言葉がなくて…!!
レンジャーたちがお米をかきこむ、サラサラ、という音だけが静かに、お店に響いて…。
しばらくはみんな、静謐の中、満腹感に満たされておりました。
なんと、最後はコーヒーでキリッと!
そんな一同に豊さん「もし、みなさんお嫌いでなければ、最後にコーヒーを淹れますがいかがですか?」と。
ええ!!
この居酒屋の、コース料理の、締めに珈琲が飲めるんですか!?
なんと!!
豊さんいわく「お客さが気持ちよく飲んでくださって、楽しかったって酔っ払ってくださるのもいいんですが、送り出すときにはシャキッと、明日への活力を得た、という感じで見送りたいんですよ」と。
うわぁ、粋じゃないですか!!めちゃくちゃカッコいい!!
レンジャーとしては、心尽くしのブラックコーヒーでシャッキーンと目をさまして、また明日から中原区の平和を守っていく活力を得た!と言って過言ではありません。(ここでまたなにかと話題のミドレンジャーが「実はブラックコーヒーが苦手だった」ということが後々バレたんですが、しったことじゃあありませんww)
おれんち最高!!またきます!!
そうして、夜は更けてゆき、レンジャーたちもそれぞれの帰路へ。
降り出した雨もものともせず、豊さんとおかあさんが、外まで出てきてお見送りしてくださいました。
「ほんと、あなたたち仲良しねえ、みているだけで楽しかったわ、ありがとね!」とお母さん。それはこちらのセリフです!(笑)
おかあさんとおとうさんの夫婦漫才(かなりガッツリ突っ込む)も、大将の心尽くしも、その料理を支えるご家族の愛情というスパイスが、さらにそのクオリティを上げ、お店の雰囲気を盛り上げ、そこにいる全員を幸せにしてくれるんだなあ、とつくづく思いました。
最高の料理に舌鼓を打ち、楽しくおしゃべりしながらも、それぞれが自分の家族のことを思い浮かべて恋しく思うことができる、あたたかく優しい空間でした。
この店を出た後、レンジャーたちはみんな離れた家族に連絡をとったんじゃないかな。(わたしは、とりましたw)
豊さん、おとうさん、おかあさん、本当にありがとうございます!!
これで明日からもまた中原区の平和を守ってそれぞれが走り回ることができます!(笑)
そして、赤レンジャーと青レンジャーの好物である「蕎麦」が締めに出るという、海鮮尽くしの日にもまた、近いうちにお邪魔しますね!!
おれんち
住所:川崎市中原区今井南町37-534
電話番号:044-744-4811
営業時間:18時~23時(L.O22時)
定休日:日曜日・月曜日
公式サイト:http://home.f08.itscom.net/orenchi/
アクセス:東急東横線元住吉駅から徒歩8分、武蔵小杉駅から徒歩11分