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HSPなら「全て」当てはまる4つの特徴とは?間違えられやすい病気について

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSPに関する認知や理解が深まるにつれ「もしかしたら自分はHSPかも?」と思う人が増えたように思います。

HSPを正しく理解していない人の中には「病院へ行けば治療してもらえるかも?」「薬を飲めば治るのでは?」「HSPになるにはどうすれば良いのか?」などと思っている方もいるようです。

しかしHSPは生まれ持っての気質であり、病気でもなく、努力でなれるものではありません。

そして原則、病院で診断を受け、治療していくものでもありません。

今回は、HSPを正しく理解するために、HSPなら当てはまる特徴や間違えられやすい人の特徴を解説したいと思います。

HSPの特徴とは?

HSPの特徴は人それぞれですが、「敏感」という面で共通しています。

そしてアメリカの心理学者アーロン博士は以下の4つの特徴に全て当てはまる人がHSPだと提唱しています。

  1. 深く考える
  2. 刺激を受けやすい
  3. 共感力が高い
  4. 小さなことによく気がつく

HSPに間違えられやすい人とは?

よく「自己肯定感が低い=HSP」「不安を感じやすい=HSP」「人目が気になる=HSP」だと思っている方が見受けられます。

しかし、その特徴だけではHSPであるとは限りません。

あくまで、先述した4つの特徴全てに当てはまることが判断基準となります。

また、HSPだと思っていたけれど、病気や障害だったという人も少なくありません。

特にうつ病や発達障害はHSPと特徴や症状が似ていることがあるため、誤解してしまいやすいと言えるでしょう。

HSPに間違えられやすい主な病気や障害をいくつかあげておきます。

  • 不安神経症
  • パニック障害
  • うつ病
  • 発達障害
  • 適応障害

いずれの病気や障害も医療機関を受診し、適切な治療をすることで、症状を緩和し、自身で対処していく方法を提案してもらうことができます。

気になることがあれば、自己判断をせず、早めに医療機関を受診し相談するようにしましょう。

HSPの気質は人それぞれ

HSPの共通認識として「敏感」な点があげられますが、何に対して敏感であるかは人それぞれです。

HSPが五感で受ける刺激として主なものを取り上げてみました。

①目(視覚)

  • 光が眩しく感じられる
  • 人の視線を意識してしまう
  • 様々なものが目に飛び込んでくる感覚がある

②耳(聴覚)

  • 大きな音が苦手
  • 些細な生活音を察知してしまう

③鼻(嗅覚)

  • 人が身に付けている香水や柔軟剤の香りを強く感じる
  • 季節の匂いを嗅ぎ分けることができる

④口(味覚)

  • 口の中を刺激するもの(辛いものや炭酸飲料など)が苦手
  • 何の調味料を使用しているかわかる

⑤肌(触覚)

  • 布の肌触りが気になり、決まった服しか着られない
  • 空調が気になる
  • 空気感を察知することができる

HSPは五感で感じることを情報として受け止めてしまうため、脳が情報を処理しきれず、気分が悪くなったり、頭痛やめまいを誘発してしまったりすることもあります。

疲労を感じたら、すぐに休息するようにし、心身に負担がかからないように過ごしましょう。

また、頭痛や腹痛など症状が決まっている場合で、医師から処方されている薬がある場合は、すぐに服用し、症状が悪化しないようにすることが大切です。

HSPかも?と思われている方へ

HSPは5人に1人が当てはまると言われています。

しかし、人によって敏感さや繊細さは人それぞれなので、なかなか理解や共感を得ることが難しいのも現状です。

また、少数派であるため周囲へ相談することをためらったり、我慢してしまったりすることで、ストレスにつながってしまう場合もあるようです。

では、どのように不安やストレスを解消していけばいいのでしょうか?

いくつか提案させていただきますね。

①SNSを活用する

オンラインサロンへ入会したり、TwitterでHSP気質の方をフォローして仲良くなったりすることも選択肢の一つです。

しかし、使い方次第で思わぬトラブルにつながる可能性もあるため、慎重に運用するように心掛けてくださいね。

②家族や信頼のおける友人にだけ打ち明ける

自分のことを誰よりも理解してくれる家族や友人に、悩みや心配事を相談してみましょう。

あなたのことを大切にしてくれている人であれば、親身に話を聞いてくれるはずです。

また、自分では思いつかなかった解決策を助言してくれるかもしれません。

まとめ

今回は、HSPに間違えられやすい人とはどういう人か?を解説すると同時に、HSPについての理解を深められる内容をお伝えしました。

自分のことは、自分が一番わかっているつもりでも、主観的な判断でしか見えていない場合もあります。

時には、他人の助言や提案を参考に客観的な目線で、判断していくことが必要です。

自分がHSPかも?と思っている方は、周囲の意見も参考に自己分析をしてみて下さいね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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