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日本のグループリーグ突破条件は?日本が引き分けでドイツが1点差勝利の場合でも敗退のケースもある。

柴村直弥プロサッカー選手
日本のグループリーグ突破の条件を整理(写真:ロイター/アフロ)

日本時間12月1日28:00(12月2日4:00)に行われる、2022カタールW杯、日本のグループリーグ最終戦のスペイン戦、日本は引き分けであってもグループリーグ突破の可能性があるという状況ですが、その場合は状況が少々複雑となるため、整理します。

まず条件の結論を記載します。

日本のグループリーグ突破条件

①日本がスペインに勝利

②日本がスペインと引き分け、かつドイツ対コスタリカも引き分け

③日本がスペインと引き分け、かつドイツがコスタリカに1点差で勝利、かつ日本の総得点がドイツと同じもしくは上回る

次に説明を記載していきます。

①は分かりやすく、ドイツとコスタリカの試合の結果に関わらず日本はグループリーグ突破。さらにコスタリカがドイツに大勝しない限りは首位通過となります。

②も得点や失点数など関係ないので分かりやすいです。

③が少々複雑です。

日本がスペインと引き分けてドイツがコスタリカに勝利した場合、ドイツが1点差で勝った場合のみ、日本がグループリーグ突破出来る可能性が出てきます。

日本がスペインと引き分けてドイツがコスタリカに勝利した場合は、スペインが1位となり、日本とドイツが勝ち点で並ぶこととなり、どちらかが2位ということになります。

今回のカタールW杯の規定で順位決定に対して、勝ち点が同じ場合にその次に優先されるのは、

⑴得失点差

⑵総得点

⑶当該チーム同士の対戦

*それ以降の優先順位は今回の日本の状況には関わってこないため省略

となっています。

まず⑴についてはドイツが最小得失点差である1点差でコスタリカに勝った場合のみ、日本と並ぶので、その場合のみとなります。

そしてその上で⑵について、試合前時点ですでに日本とドイツの総得点は同じであり、ドイツが勝つ場合は1点以上取ることになるため、日本は1点以上取る必要があります。

日本が1点取って1−1で引き分け、ドイツが最小得点である1−0で勝った場合、⑵の総得点でも並ぶことになりますが、この場合、⑶で日本はドイツに勝利しているため、日本がドイツよりも順位が上となり、2位となりグループリーグ突破となります。

最後に、日本が引き分けた場合のケースをいくつか記載しておきます。

日本0−0スペイン、ドイツ1−0コスタリカ →日本敗退×

日本1−1スペイン、ドイツ1−0コスタリカ →日本突破○

日本1−1スペイン、ドイツ2−1コスタリカ →日本敗退×

日本2−2スペイン、ドイツ1−0コスタリカ →日本突破○

日本2−2スペイン、ドイツ2−1コスタリカ →日本突破○

日本2−2スペイン、ドイツ3−2コスタリカ →日本敗退×

プロサッカー選手

1982年広島市生まれ。中央大学卒業。アルビレックス新潟シンガポールを経てアビスパ福岡でプレーした後、徳島ヴォルティスでは主将を務め、2011年ラトビアのFKヴェンツピルスへ移籍。同年のUEFAELでは2回戦、3回戦の全4試合にフル出場した。日本人初となるラトビアリーグ及びラトビアカップ優勝を成し遂げ、2冠を達成。翌年のUEFACL出場権を獲得した。リーグ最多優勝並びにアジアで唯一ACL全大会に出場していたウズベキスタンの名門パフタコールへ移籍し、ACLにも出場。FKブハラでも主力として2シーズンに渡り公式戦全試合に出場。ポーランドのストミールを経て当時J1のヴァンフォーレ甲府へ移籍した

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