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タイガー・ウッズ、ほぼ5か月ぶりに試合復帰!来週16日からのメモリアル・トーナメント出場

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
最後に試合でプレーしたのは2月のジェネシス招待。ほぼ5か月ぶりの試合復帰となる(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

ようやくタイガー・ウッズが戦いの場へ復帰する。来週、7月16日からミュアフィールド・ビレッジ(米オハイオ州)で開催されるメモリアル・トーナメントに出場することをツイッターで自ら明かした。大会側もウッズがエントリーしたことを正式に発表した。

今季、ウッズが最後に試合でプレーしたのは2月まで遡る。自身が大会ホストを務めるジェネシス招待(2月13日~16日、米ロサンゼルス、リビエラCC)最終日、腰痛を発症して77を叩き、最下位フィニッシュして以来、ウッズは試合から遠ざかっていた。

以後、腰の状態が危ぶまれていたが、そのまま新型コロナウイルス感染拡大によって米ツアーが休止状態となり、逆に言えば、その間にウッズは腰の回復に努めることができた。

5月24日に米フロリダ州のメダリストGCで開催された「ザ・マッチ・チャンピオンズ・フォー・チャリティ」ではNFLのビッグ・スター、ペイトン・マニングとペアを組み、見事で元気なプレーぶりを披露。フィル・ミケルソンとNFLのトム・ブレイディとのペアを下して、腰の状態がすっかり改善されていることをアピールすることができた。

しかし、米ツアーが6月11日から再開された後もウッズはエントリーを行なわず、「タイガーはいつ復帰するのか?」は謎だった。自慢のヨット、プライバシー号でRBCヘリテージの試合会場方向へ航行した際は、「今度こそ」とファンも関係者も期待を膨らませたが、ウッズはエントリーはせず、父の日の前日に息子とゴルフをしている姿が目撃されていた。

再開3戦目、4戦目もエントリーせず、おそらくは今週開催される5戦目のワークデー・チャリティ・オープンの舞台は次週のメモリアル・トーナメントと同じミュアフィールド・ビレッジゆえ、相性のいいコースで復帰戦を迎えるだろうと期待されていた。しかし、ウッズはやっぱりエントリーせず、それならば、復帰戦はメモリアル・トーナメントになるはずだと米メディアは確信を込めて予想し、ファンも期待を膨らませていた。

そんな人々の想いを汲んだのだろうか。ウッズは9日(現地時間)、ツイッターでメモリアル・トーナメントに出場することを明かし、胸の内をこう綴った。

「来週のメモリアル・トーナメントでプレーすることを楽しみにしている。戦いの場へ戻り、みんなと競い合うことが待ち遠しくてたまらない」

同大会は帝王ジャック・ニクラスが大会ホストを務める「ジャックの大会」だが、ウッズは1999年から2001年の3連勝を含む過去5勝を挙げており、むしろ「タイガーの大会」としてファンの記憶に刻まれている。

良き思い出がいっぱい詰まったミュアフィールド・ビレッジで、あのウッズが、ほぼ5か月ぶりに試合の場へ戻ってくる。現在、世界ランキングは14位。いやいや、ランキングはさておき、ウッズの姿、ウッズのゴルフが、ひたすら見たい。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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