【神戸市東灘区】「処女塚」という気になる地名の場所には古墳があった
処女塚と書いて「おとめづか」と読みます。処女塚と書かれた交差点プレートは車内からもよく目にしていて気になっていた場所でした。じつはここには処女塚古墳があります。処女塚に古墳、そこには入れるのか? なにがあるのか? そんな疑問を解決すべく処女塚古墳を訪ねてみました。
古墳の中はきれいに整備されていた
古墳と聞くと一般には足を踏み入れることができない神聖な場所というイメージがあります。さて処女塚古墳も同様に立ち入り禁止の場所なのでしょうか。
「史跡處女塚古墳」と旧字体で書かれた石碑の前まで来ると扉もなにもなくそのまま階段を上がって中にはいれるようになっていました。自由に入ることができる場所のようです。
中に入るとすぐに処女塚古墳についての解説板があります。これによれば3世紀後半の前方後円墳とのこと。確かに古墳である場所に堂々と入ることができることに少し驚きも覚えました。
またこの処女塚古墳の近くにある西求女塚古墳と東求女塚古墳をあわせて悲恋伝説の舞台にもなっています。
処女塚古墳の入り口から入り階段を上がると踊り場のような広場に出ます。ここには特になにもなくさらに上段に上がれる階段が設けられています。
最上段への階段を上がるときれいに砂地を手入れされた広場になっていました。ここも特になにかがあるわけではないようです。なにかを祀ったものなどは一切見当たりませんでした。
少し小高い山になっているのはやはり古墳だからということなのでしょう。ここから六甲山を望むこともできます。この少し高いところにいるということが古墳に足を踏み入れているということを実感させてくれます。
入り口と反対側に降りると出口付近には、湊川の戦いに敗れた新田義貞を逃がし、この地で討ち死にした小山田高家などの石碑が建っています。
最近は古墳ファンも多いと聞きます。ファンならずとも自由に入ることができる古墳に一度は足を踏みいれてみてはいかがでしょうか。これまでの古墳へのイメージも少し変わるかもしれません。
処女塚古墳
神戸市東灘区御影塚町2-10