【横須賀市】珈琲豆と一緒に踊り出す!個性と旨みを引き出す焙煎術に感動☆コーヒーの美味しさは無限
地域情報発信ライターのうみのとなりです。
毎日、4杯は飲むほど、コーヒーが大好きです。
自家焙煎珈琲のお店が増えてきており、美味しいのはもちろんですが、焙煎する人の個性が仕上がりに現れてくるのも、魅力の一つです。
本日は、豆の特徴を最大限に生かした焙煎豆が美味しいと人気のお店をご紹介します。
YRP野比駅から徒歩約5分のところに、豆工房コーヒーロースト野比店があります。
2019年11月にオープンした珈琲豆販売専門店です。
店内に入ると稼働している焙煎機の音、温かい空気、ローストされた豆の良い香りに一瞬で包まれます。
好きな豆を選んで、その場で焙煎してもらうシステムです。
生豆は240gですが、焙煎すると豆の中にある水分が蒸発するため、約200gになるそうです。
生豆は常時約20種類に加え、期間限定商品が展開されています。
”ゲレナ”というのはゲレナ農園のこと。ゲイシャという品種の豆です。
生豆というのはコーヒーの果実から果肉と内果皮を取り除いた胚乳と胚芽を合わせた部分のものを言います。
えんどう豆のような色と形の豆です。普段はあまり見る機会がないため、見入ってしまいます。
南米の産地の豆はよく見かけますが、中国 雲南省 天空農園は初めてです。
生豆は青みよりも茶褐色の色合いです。
雲南省で有名なプーアール茶の製法のヒントを得て、2次発酵した豆だそうです。
独特なクセのある強い風味とのことで、お客様の好みが分かれるそうです。
タンザニアコーヒーの最高級品質を示すブランド、スノートップです。キレのある酸味が特徴だそうです。
豆はやや青みがかっており、粒が大きいです。
品種ごとに豆の大きさや色などに違いがあるのが面白いですね。
広がるコーヒーの世界
コーヒーは好きだけれど、どれを選んだら良いのか分からないという方は店長吉田さんに相談するのがおすすめ。
「酸味が少ないもの」「飲みやすいもの」「香りが良いもの」など具体的に好みを伝えることで、「この豆が良いですよ!」と提案してくれます。
これまで飲んだことがない品種を勧めてもらうこともあり、コーヒーの世界が広がりますよ。
今回は「ベリー系の華やかな香りがする豆」をリクエストしました。
豆が奏でる音に感激
出来上がるまで20分程度かかります。
直火式小型焙煎機が4台あります。
生豆を網目のように穴が空いた「ドラム」に投入し、点火すると焙煎が始まります。
焙煎機の近くまで来ると、熱風が伝わってきます。もちろん触るのは危険です。
直火式焙煎機を使用することで、火や熱風がダイレクトに豆に当たり、芳醇な香味を作り出すことができるそうです。
豆の声を聞く
焙煎機が回り始め、中の豆は「カラカラ」と回っている音から「パチパチ」、「チッチ」と熱の通り具合で音が変化してきました。
徐々に香ばしい香りが漂ってきます。
時折、「豆サジ」を焙煎機に入れて、豆の状態を確認しています。
吉田さんは豆の音を聞いて焙煎度合いを調整しています。
その日の気温や湿度、火力、熱風や生豆の状態などの様々な条件によって、最適な焙煎具合を見極めるプロの技術を目の当たりにしました。
引き続き、焙煎機を回し始めます。
豆の旨みを閉じ込めながら、芯までしっかりと火を通していきます。
軽快なステップで踊り出す?!
焙煎が終了しました。
じっくり焼かれた豆はふっくらと焼けて、艶のある茶色になっています。
ザルに上げたと思ったら、また別のザルに入れています。
そして、いきなり豆を振り始めました。
寄せる波のように豆をスライドさせます。
そして、パッと高く上げています。
吉田さんの軽快な動きと共に、ザッザッザッと豆の音が響きます。
「チャチャ、チャチャチャチャチャン!ウ〜マンボ!」と歌い出しそうな華麗なステップです。
実は、これは豆の雑味を取り除く大事な作業。
足元には「シルバースキン」と呼ばれる豆の表皮が落ちています。
さらに仕上げ
焙煎後、シルバースキンを取り除いて冷ました状態です。
目視で、変形した豆や欠けているもの、他よりも色が違うものなどを取り除いていきます。
パッキングします。
ガスが発生するため、ガス抜きの穴を開けています。
焙煎して直後の豆はコーヒーの美味しさがまだ現れていないとのこと。
熟成させた1週間後くらいが飲み頃だそうです。
豆の焙煎が完了するのに、こんなにも多くの手間がかかっています。大切に味わいたいと愛着が湧きますね。
試飲サービス
豆を焙煎している間にはおすすめコーヒーの試飲サービスがあります。
水の分量や淹れ方も丁寧に教えてくれます。
ゆっくりお湯を注ぐと、ぷくぷくっとコーヒー豆が膨らみ、柔らかい香りがふわっと広がります。
淹れたてのアロマはコーヒー好きにはたまらないですね。
思わず顔がほころびます。
透き通ったきれいなコーヒーが注がれていきます。
最後には泡を取り除いています。
丁寧で美しい手捌きに、ただただ感動です。
自宅でも実践できるようにメモを取りながら拝見しました。
淹れてくださったコーヒーは、香りが良くて、まろやかな酸味。
マイルドながらも、華やかな豆の特徴をしっかりと感じる味です。
このように自宅で美味しく淹れることができるようになりたいです。
コーヒーの美味しさとは?
コーヒーの美味しさに重要なのは「鮮度」だと吉田さんは言います。
コーヒー豆は「生もの」。
焙煎直後から酸化が始まり、鮮度が徐々に失われていくそうです。
鮮度を保つためには、空気に触れないようにキャニスターなどに入れ替えて密閉することが大切です。
取り寄せも可能
遠方で来店できないお客様やギフトをご希望の方は、発送も可能です。
3袋以上で送料無料のサービスがあります。
美味しいコーヒーを味わっていただくために、焙煎した当日に即日発送します。
この日も来店されたお客様の焙煎と同時に発送の準備をされていました。
店頭で受け取りたい方は、事前に電話注文すると、待たずにスムーズに受け取ることができますよ。
焙煎の個性が現れる無限の楽しさ
「毎回同じ豆を買っても、夏は飲みやすい浅煎りにしてくれたり、変化をつけてくれるから飽きないんだよね」と常連さんが嬉しそうに話してくれました。
いつも飲んでいる豆でも、吉田さんが焙煎すると「こんな旨味と香りが味わえるなんて!」と新たな美味しさの発見に感激することでしょう。
豆を知り尽くした『焙煎の魔術師』吉田さんのお店でコーヒーの旨さを楽しんでくださいね。
☆吉田様、取材させていただきありがとうございました。美味しいコーヒーを淹れるように頑張ります。
【関連記事】
大好き!横須賀(≧∇≦) 大好き☆コーヒー