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【浜松市】天竜区・二俣クローバー通り商店街の北側東部分も「ざわつく」のか歩いてみた!

麻生のりこ旅ライター・地域情報発信ライター(浜松市)

近年「ざわくつ」と密かに話題になっている、浜松市天竜区二俣町のクローバー通り商店街。

商店街の中央付近にあたる二俣小学校東の交差点から西側を通って北端まで歩いたところ、たしかに「ざわつく」感じを覚えました。

それでは東側部分はどうなのでしょうか?実際に歩いてみました。

左端:ヨコタ金物店
左端:ヨコタ金物店

前回、クローバー通り商店街の西側を通って北端まで歩いた記事はこちら▼

【浜松市】天竜区・ざわつくクローバー通り商店街を歩いてみた!

クローバー通り商店街の東側部分を南下するべく、商店街北端に位置する有料のコミュニティスペース・アトリエいもほりと、メガネのウエムラの三叉路で折り返しました。

北端東側部分の最初の店舗はヨコタ金物店です。

金物はもちろんプランターなどの園芸資材の販売や、合鍵作成、包丁研ぎなども行っています。

左から みつば美容室、元・大判屋(藤村商店)、右端:元・山川傘店
左から みつば美容室、元・大判屋(藤村商店)、右端:元・山川傘店

静岡銀行天竜支店を通り過ぎると次の店舗は、外観内装共にレトロな雰囲気が漂うみつば美容室です。

みつば美容室の隣には、以前は店舗だったと思われる建物がありました。

ここは排気ダクトがついていることから、飲食店だった気配が濃厚です。
いったい何の店舗だったんだろう?

一産山本園前から南方向を見る(左端が元・大判屋)
一産山本園前から南方向を見る(左端が元・大判屋)

そこで向かいにある一産山本園で尋ねたところ、先代社長が「あそこは大判屋さんだよ。大きな大判焼きが評判で、高校生やライダーに人気のお店だったけど、3~4年前に止めちゃったんだよね」と教えてくださいました。

さらに「大判屋の向かって右隣は傘店だった」とも。

…!!

小学生の頃「地元高校生が帰宅途中に買い求めている大判焼きがある」と評判を耳にした私が、それ以来ずっと気にしていた大判焼きって、ここだったの!?

左から小松屋、バッグのわたや
左から小松屋、バッグのわたや

大判屋ショックを抱えたまま南下すると、小松屋とバッグのわたやがありました。

さらにその隣には3階建ての大きな建物が。
なんだろう…ここも以前は店舗だったのかなあ?

左:3階建ての大きな建物、右:元・伊勢屋
左:3階建ての大きな建物、右:元・伊勢屋

ふと室内を見ると、取り残されたかのように什器が見えました。

さらに隣接している落ち着いた雰囲気の建物は看板から伊勢屋だということが分かったものの、何を販売していたのかまでは分かりません。

2軒とも、気になるっっ。

左から元・店舗らしき建物2軒、池清毛糸店、二俣医院の蔵
左から元・店舗らしき建物2軒、池清毛糸店、二俣医院の蔵

頭の中に「?」を残したまま南下を続けると、またもや元店舗らしき建物が。
しかも2軒続けて!

これはもう、帰宅途中に図書館へ立ち寄って住宅地図を見るしかない…!

白い壁と青の庇が爽やかな池清毛糸店では、多種類の毛糸はもちろん、素材や着心地にこだわった婦人服も取り扱っています。

二俣医院
二俣医院

池清毛糸店の南は、大正時代に建てられた擬洋風建築の二俣医院です。

「え? 二俣に木造の洋風建築が?」
と驚く方もいますよね。

かつて二俣町は天竜川の舟運により栄え、町内は旅館や料亭、飲食店が多い繁華街だったんです。

それを知ると、この地に二俣医院のようにハイカラな建築物があっても、不思議ではないと思いませんか?

パステルブルーの下見板張りの壁、チョコレート色の付け柱と窓枠、そしてぺディメントの漆喰模様…。
いつ見ても何度見ても、美しい…!!

旧陣屋旅館
旧陣屋旅館

擬洋風建築の二俣医院の斜め前には、昭和初期竣工の旧陣屋旅館が建っています。

大正時代に洋風のハイカラな医院建築、そして昭和初期には木造3階建の旅館建築。

もしかしたら繁華街だった頃の二俣には、この2棟のような建築物が多かったのかもしれませんね。

左から東海堂薬局、森のマルシェきころ、元・生花店
左から東海堂薬局、森のマルシェきころ、元・生花店

二俣医院の南隣は東海堂薬局と森のマルシェきころです。
東海堂薬局では医薬品のほか、ゴミ袋などの日用品も販売しています。

森のマルシェきころは、2021年に閉店した天竜ファミリータウンの後継ショップ。
店内には鮮魚やお刺身、新鮮な野菜や地元の山菜。お弁当にお寿司、お惣菜など、美味しいものがいっぱい!
地元の名産品も多数、揃っています。

店内の詳細はこちらをどうぞ(2022年5月公開)▼

【浜松市】天竜区・天竜銘菓が勢揃い!「森のマルシェきころ」はまるで食の玉手箱

左から森のマルシェきころ、元・生花店、自転車屋Happy&Slappy(ハッピースラッピー)、包(ぱお)商店
左から森のマルシェきころ、元・生花店、自転車屋Happy&Slappy(ハッピースラッピー)、包(ぱお)商店

きころからクローバー通り商店街中、一番「ざわつく」場所の二俣小学校東の交差点までは約50メートル。
気が付けば、ゴール間近です。

自転車屋Happy&Slappyは元・ラジオ店を再活用し、2022年1月にオープンしました。

その隣は、規格外の野菜を素材としたジェラートの販売をしている包(ぱお)商店です。
こちらは元・旅館を再活用した店舗で、2Fにはイートインスペースも。

二俣小学校東の交差点から見たクローバー通り商店街の北側(右から かもめの珈琲屋さん、天竜トライアルオフィス、paisible(ペイジブル)、元・和菓子店、包商店ほか)
二俣小学校東の交差点から見たクローバー通り商店街の北側(右から かもめの珈琲屋さん、天竜トライアルオフィス、paisible(ペイジブル)、元・和菓子店、包商店ほか)

ここまで来れば二俣小学校東の交差点はあっという間。

交差点角の建物1Fは、2024年4月にオープンした珈琲専門店“かもめの珈琲屋さん”です。
この建物は2024年4月から「山ノ舎ビル」としてリニューアルopenしたんですよ。

その2軒隣のpaisible(ペイジブル)は2022年12月にオープンした手作りパン専門店です。

ペイジブル店内(店主の平野智佳子さん)
ペイジブル店内(店主の平野智佳子さん)

地元生まれの平野さん兄妹が経営するaisibleには、常時30種類ほどの手作りパンが並んでいます。

訪問時は昼前だったこともあり、店内は焼き立てパンの美味しい匂いで満たされていました。

「一番人気は十勝産の小豆を使った『あんぱん』です」と店主の平野智佳子さん。
お勧めは、カリッとした焼き皮と中のもちもちっとした食感が楽しめる半円球型のブールパンだそう。

焼き立てパンが並ぶペイジブル店内
焼き立てパンが並ぶペイジブル店内

開店のきっかけは妹の智佳子さんが、「パンを食べることができる店ができないか」と、兄の智之さんへ相談をしたことから。

智之さんにはパン職人の経験がありましたが新たに専門学校で学び直し、元・パン屋の空き店舗を再活用して同店の開店に至ったのです。

ペイジブル2Fのイートインスペース(籠の中・左:クリームパン、右:きのこグラタン)
ペイジブル2Fのイートインスペース(籠の中・左:クリームパン、右:きのこグラタン)

ペイジブルでは購入したパンを店内1Fと2Fにあるイートインスペースで味わうことができます。

私はクローバー通り商店街の北上を始めた昼前と、北端で折り返して戻った後に訪問し、再訪問時にクリームパンときのこグラタンを購入。
2Fのイートインスペースでいただきました。うん、満足♪

そうそう。

南下している時に気になった3階建ての大きな建物や、元・伊勢屋の以前の様子を調べようと帰宅途中に図書館へ立ち寄りました。


そこで1990年からだいたい10年ごとの住宅地図を見たところ、3階建ての大きな建物は元・西武天竜ギフトショップで伊勢屋は釣具スポーツ用品店。

さらに2軒並んでいた元・店舗らしき建物は、北側が元・タカラブネで南側が元・化粧品店だったことが判明しました。

すっきりした~。

クローバー通り商店街のほぼ中間地点から東側はポテンシャル高め。
二俣小学校東の交差点周辺と同じように、この辺りの再活用も進み、「気になる」から「ざわつく」になるといいなあ。

気になり方やざわつき方は人それぞれ。
実際に訪れて確かめてみてくださいね。

<基本情報>
商店街名:クローバー通り商店街
住   所:静岡県浜松市天竜区二俣
駐 車 場:あり(無料 / 二俣小学校東側)
公式サイト:クローバー通り商店会の公式サイト (外部リンク)

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旅ライター・地域情報発信ライター(浜松市)

日本史ミーハーな旅ライター。トラベルメディアでは国内の観光スポットなどをめぐり、取材記事を執筆しています。旅先で好きなこと⇒マンホールの蓋探し・西洋館探訪・神社仏閣参拝・城めぐり(18/100) / 2017大河ドラマ直虎まだまだ応援中。ここでは静岡県浜松市へ出掛けたくなる情報を発信します。

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