猫は『飼い主をどう思っている』?考えられる5つの存在!親それとも友達?
猫は独立心が強く気ままな性格で知られていますが、その一方で飼い主との絆を大切にしています。
そして多くの飼い主が疑問に思うのは、「愛猫は自分をどう思っているのか?」という点です。
犬は飼い主を「主」と認識していますが、猫はどのように飼い主を認識しているのでしょうか?
1.猫は飼い主を「主」とは思っていない
個体差はありますが、基本的に猫は飼い主を「主」とは思っていません。
犬の場合だと古代から人間と協力関係を築いてきた歴史があり、飼い主を「リーダー」として認識する動物です。群れの中での順位を意識し、飼い主を「主」とした行動を見せることが一般的ですね。
一方猫は単独動物であり、自分のテリトリーを持ち、自分のルールで生活することを好む動物。そのため犬のように「順位付け」や「リーダーシップ」に対する意識は低いのです。
こういった猫の本来の習性が、猫が飼い主を「主」として認識しない理由です。
もちろん猫は飼い主に友好的な態度を見せることはありますが、それは猫自身の選択によるものといえます。
たとえば飼い主が食事を用意したり、遊んだりすることで、猫が飼い主との関係を深めることはありますが、それは「主従関係」としての認識ではありません。
どちらかというと「パートナーシップ」に近いものです。
2.猫は飼い主をどう思っている?考えられる5つの存在
2‐1.同じ環境を共有する存在
猫は基本的に縄張り意識が強い動物であり、自分のテリトリーを守り、快適に過ごすことを最優先に考えています。
そのため、飼い主も「テリトリー内で共に生活する存在」として認識している可能性が高いです。いいかえると、猫が飼い主を仲間や家族の一員として見ている証拠でもあります…。
猫にとって「同じ環境を共有する存在」とは、単に物理的なスペースを共有しているだけでなく、生活のリズムや環境そのものを共にするパートナーを意味しているのかもしれません。
2‐2.母猫の代わり
飼い主を「母猫の代わり」とも思っている猫もいます。
猫が飼い主を「母猫の代わり」として認識することは、小さいときから飼い主のもとで育った猫にとってはよく見られる現象です。
猫は生まれてからしばらくの間、母猫から多くの世話をされます。たとえば食事を与え、毛づくろいをし、危険から守ったり。
そうして子猫は母猫に対して深い愛情と信頼を抱き、母猫は安心感を与える存在となります。
しかし離乳前や離乳直後から飼い主によって世話をされると、飼い主を母猫のように感じる猫も多いのです。
たとえば、後をついて歩く・飼い主の側を離れない・おもちゃをもってくるといった行動を良く見せる猫は、飼い主を母猫と思っている可能性も高いと推測できます。
猫が飼い主を母猫の代わりと感じることは、猫が飼い主に強い信頼を抱いている証拠。つまり飼い主は猫にとって安心できる存在であり、生活の中で重要な役割を果たしているのです。
2‐3.ごはんをくれる人
シンプルですが、「ご飯をくれる人」と認識している猫もいるようです。(私の愛猫はまさにこのタイプかなと思います。)
猫は賢く、自分の生活に関わる重要なことをよく覚えています。そして日常的に食事を与えてくれる飼い主の存在は、猫にとっても非常に大切なものです。
また猫だけでなくほとんどの動物は食事に関してとても敏感で、決まった時間にごはんがもらえると期待しています。そのためか飼い主の動きや行動から「ごはんの時間」を察知するのはお手の物です。
たとえば食事の時間になると飼い主の周りに集まったり、そばに座って期待の眼差しを向けたりする猫は、飼い主を「ご飯をくれる人」と認識しているかもしれませんね!
2‐4.都合の良い存在
猫は飼い主を、都合のよい存在とも思っている可能性があります。
ときには守ってくれて・遊んでくれて・ご飯をくれて・甘えさせてくれる。自分がこうしてほしいと思うときに、それに応えてくれる都合のいい存在だと認識しているかもしれません。
「都合のいい存在ってなんか悲しい…」と思うかもしれませんが、いいかえれば猫にとって、「自分の生活を豊かにするパートナー」ともいえるでしょう。
つまり飼い主は単なる環境の一部ではなく、猫の生活の質を高める存在として重要な役割を果たしているのです。
そう考えると、嬉しい気持ちになりますね。
2‐5.(大きな)猫
猫は飼い主を「(大きな)猫」と思っている説もあります。
イギリスの動物学者ジョン・ブラッドショー氏によると、猫は私たち人間を「(大きな)猫」、敵対のない存在として捉えているそうです。
さらに飼い主を少し不器用な存在と見なしていて、狩りが下手な飼い主を猫は心配してくれているという説もあります。
猫の友好性はしっぽを立てて近づいたり、じっと目を見つめてくる仕草に現れますが、これらの行動からも、猫と人間の興味深い関係が伺えますね。
3.まとめ
猫が飼い主をどう思っているかは、猫に直接聞いてみないと明確なことは不明ですが、今回紹介したようないくつかの可能性が考えられます。
どんな存在であれ、猫はその独立心を保ちながらも、飼い主との関係においては強い信頼感と愛情をもつ動物です。
そのため飼い主が猫のニーズに応えながら、共に過ごす時間を大切にすることで、猫との関係はより深まり、双方にとって豊かなものとなるでしょう。
ぜひこの記事を参考に愛猫が自分のことをどう思っているのか、仕草や表情から予想してみてくださいね!