山林購入前にやっておくべきと感じた事 #34
僕たちはすでに山林購入を進めています。
引っ越しも済まし、もういつでも開拓の準備に取り掛かれるようにしていますが、今思えば土地探しに夢中になり過ぎていたと反省することがあります。
今キャンプ場を作ろうと土地を探している方や、計画を練っている方の参考になればと思い、今回の記事では「山林購入前にやっておくべきこと」をご紹介していきたいと思います。
地元の人の話を聞く
コミュニケーションが得意な方であれば、土地を探す際に現地の方とお話しをして情報を仕入れる人もいらっしゃると思います。この「現地の声」を聞いておくことは、本当に参考になるのでオススメします。
僕たちは不動産屋さん、市役所の移住相談窓口の職員の方々に話を伺っていました。あと、運良く購入予定地の近くにお住まいのお兄さんが声をかけてくれて、そこで土地の気候や野生動物のこと、周辺環境のことを聞くことが出来ました。
茅ヶ崎市に住んでいた僕たちは、勝手に山梨県北杜市は大雪が降って真冬は相当大変なんだろうと思い違いをしていたんですが、お兄さんから「雪はほとんど降らない」という情報を聞いて購入を決めた部分もあります。土地の入り口に「熊出没注意」との看板を見かけて不安もありましたが、「熊は10年住んでて見たことない」というのも購入意思の背中を押してくれています。
多くの人の情報を集めるべし
ですが、実際に引っ越して住み始めてみれば気温の差に驚くことになります。
明け方の気温差、なんと10度。移住してすぐ数十年振りにコタツを購入し、キャンプで使っていた石油ストーブを稼働しました。本当の冬はまだ未知数なのがちょっと怖いくらいです。雪が降る降らないではなく、寒さへの対応が出来るかは体験してみないと分からない部分です。
近所のお兄さんと話したことによって、正直「情報は得た!」と強気になっていたと思います。ただ、もっと色んな現地の情報を集めておくべきだったと今にして思います。
というのも、移住してきてからコーヒー豆を買いに近くのお店に行く機会があり、そこで色んな北杜市の話を聞く事ができました。美容院なんかでは特に濃厚に話を聞く事ができました。
移住前に美容院に行くべし!とはなかなか言えませんが、コーヒー屋さんでオーナーと話す…なんてことはやっておいて損はないと思いますね。定年を機に移住してきた方だったので、移住してどうだったのか、不便なところはないのかなど同じ目線で話す事が出来たりします。
【情報を得られそうな場所】
・地元の個人経営しているカフェ
・男性なら1000円カットもあり
・土地を見に行った時に出会った隣人の方
意外とその土地のホームセンターを見てみるのもイメージがつきやすかったりします。例えばやたらとムカデ駆除の薬品が置かれていたりとか、展示されている石油ヒーターが大きいとか(笑)また、候補地周辺のキャンプ場に泊まってみるのも自分で体感できるのでオススメですね。
また、山林を購入してキャンプ場を作るということは、おそらく大概は田舎の土地になるでしょう。いくら土地の広さや立地が良くても、キャンプ場として相応しくない場所だったり、冬に全く営業できない場所だったりすると運営も厳しくなってきます。夏の営業だけで1年分稼げてしまう広大な土地ならばいいでしょうが、個人で購入していく土地はなかなかそうはいきません。
土砂災害や大雨による冠水などもお客さんが立ち往生してしまう危険性もあるので、そういった不安要素があるかリサーチをしておくのも重要です。「○○市 ハザードマップ」とか、「○○市 土砂災害」と検索すると色々情報も出てくるので見ておくべきだと思います。
以前見に行った土地で、近くにあったキャンプ場が閉鎖した場所がありました。なぜ閉鎖したのか調べてみれば、岸壁からサイトに大岩が落ちてきた事件があったそうです。そのキャンプ場のオーナーはこれ以上の運営は危険と判断し閉鎖となったようですが、その情報を知らなければ近くの土地を購入していたかも知れません。人にもよるかと思いますが、不動産屋さんがそういった情報を教えてくれるとは限りません。
僕たちも今の土地を見つけた時、「ここだ!」と気持ちの勢いもついて購入を決意しましたが、もっと地元の方々の話をリサーチするべきだったと思っています。たまたまこの北杜市が想像していたよりも住みやすく、僕たちの生活と相性が良かったのは運が良かったですね。
これから土地を探す方、すでに探している方はぜひ今のうちに「現地の声」をしっかり聞くことを頭に入れておいてください。きっと有益な情報がたくさん得られると思います。
KAGARIBI けい