富山商工会議所が主催する「ベストショップコンテスト」は、今回で77回目の開催を迎えました。富山市内でこの3年以内に新規オープンまたはリニューアルした店舗を対象に、ショップの魅力をさまざまな観点から表彰しています。

受賞店を巡るシリーズ第3回は、キラリ賞を受賞したうなぎ料理専門店「うな雪」 をご紹介します。

店主の吉森陽洋さんに、お店をオープンした経緯やどんなお料理がいただけるかなどについて詳しくうかがいました。

富山駅近でうなぎ料理がいただけるおしゃれなお店「うな雪」

「うな雪」 は、富山駅南口から徒歩10分圏内に位置し、建物の1階にあります。一見、外側から直接入りたくなる雰囲気ですが、一度建物内に入り、通路沿いの入り口からお店に入ります。

吉森さんは、高校卒業後、大阪で日本料理を学びました。8年間の修行を経て富山に戻り、ANAクラウンプラザホテル富山やうなぎ屋で働き、50歳を迎える節目に「自分の力で商売を始めよう」と決意し、2023年6月に「うな雪」をオープンしました。日本料理店とうなぎ屋で培った経験を活かし、美味しいうなぎ料理ときめ細やかな心遣いを提供しています。

店内は、白を基調としたカフェのように明るく、和モダンなインテリアがおしゃれな空間。普段はうなぎ料理専門店に行く機会が少ない方でも、この雰囲気を知っていれば入りやすいのではないかと思います。

カウンター席もテーブルに奥行きがあり、居心地抜群。焼いたうなぎの香りが一番に届く、特等席でもあります。

「うな雪」はランチとディナーの両方で営業しています。周辺にお住まいの方はもちろん、最近は外国人のお客様も多いのだとか。そのため、英語のメニューやショップカードも用意されています。国内外のお客さんを受け入れるウェルカムな姿勢がすてきです。

価格帯は、国産うなぎを使った鰻重の「雪（お吸い物、おしんこ、蒲焼1枚付き）」が3,800円（以降すべて税込）から。ほかにも、「う巻き」2,200円や、鰻ときゅうりの酢の物「うざく」2,100円 などの単品メニューも取り揃え、軽く飲みたいタイミングや一品料理を楽しみたいシーンにもぴったりです。

うなぎ料理で特別感を味わえる一方で、「うな雪」の明るい店内の印象や、吉森さんの優しい雰囲気に癒されることでしょう。

鰻の串料理をいただきました！

この日いただいたのは、左から「くりから」750円「ひれ巻き」「肝焼き」各700円 です。うなぎの希少部位であるヒレをぐるぐる巻きつけたひれ巻きは、しま模様のような見た目が特徴的。巻かれたヒレの内部にはうなぎの身が入っている、贅沢な一品です。程よい歯応えはありつつ、薄くて丁寧に焼かれたひれは想像以上に食べやすく、うなぎの新しい魅力を発見することができました。

身を串に刺した「くりから」のスタイルでうなぎをいただくのも、私にとって初めての体験。串に刺さった一口ずつをいただくと、より繊細な味わいに注目して食べることができたように感じました。

うなぎの美味しさがギュッと詰まった肝焼きは、お酒好きにはたまらないでしょう。お酒は、地酒を中心にラインナップ。県外から遊びに来た知り合いを連れて来たくなります。

ベストショップコンテスト2024 キラリ賞の受賞を受けて

最後に、吉森さんに受賞を受けての感想をうかがうと、「この度、キラリ賞を受賞できたことをとても光栄に感じています。お時間を割いて、お店のコンセプトや富山への貢献度などを評価してくださったことに、心から感謝しています。富山に少しでも恩返しができている実感を得られました」とお話ししてくださいました。

今後の展望については、「お客様の思い出作りをお手伝いできるお店を目指して、引き続きお店磨き、自分磨きをしていきたいです」と語ってくださいました。

美味しいうなぎをよりすてきな雰囲気とお気遣いのもといただける「うな雪」へ、今年一年を頑張ったご自愛としてぜひ行ってみてくださいね。

この記事では、 #富山ジャーナリスト の岩井ななが休日に行きたくなる富山市内のショップやイベントをご紹介しています。今後の情報発信もお楽しみに！