【美幌町】知っているようで知らない?「ナンテンとナナカマド」の魅力を深掘り!
赤い実をつける木といえば、ナンテンとナナカマドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。この二つの植物は、日本の自然や暮らしの中で古くから親しまれ、それぞれに独自の魅力があります。
似ているようで実は違う、ナンテンとナナカマドの特徴を見ていきましょう!
もうすぐお正月ですね。そのお正月飾りや庭の片隅で見られることが多いこの実はメギ科の木で「ナンテン」といいます。「難を転じる」という言葉がかけられるくらい縁起のいい植物として知られ、1年を通して私たちの暮らしに寄り添いながら、ナンテンは「家族を災いから守ってくれる木」と考えて大切にしてきました。
一方、ナナカマドはバラ科の木で、厳寒でも枯れることなく生き生きと実っています。北海道では多くの市町村の街路樹としても有名ですね。名前の由来は「七回竈(かまど)にくべても燃え尽きない」くらいの頑丈な木という由来からきています。
アイヌの文化では、ナナカマドは病気を遠ざける力があるとされ、実や樹皮を薬用に用いるほど生活に溶け込んでいたようです。なぜナナカマドが枯れないのかというと夏の間は保存料(ソルビン)と微量な毒成分(アミグダリン)が含まれているため食べることができません、ですが冬の間に毒が寒さで分解されるため枯れることなく真っ赤に実をつけているそうです。
そのためナナカマドの実は遠くシベリアから来たウソやヒレンジャクという渡り鳥の食事やヒグマの餌としても食べられているのです。
普段何気なく散歩や通勤途中の途中で見かけるナナカマドの木ですが、ぜひ足を止めてじっくりと観察してみてください。
「なるほど、こんな木だったんだ!」と思える新たな発見があるかもしれません。意外と津別共和・活汲や美幌の住宅街にもたくさんありましたよ。
ぜひ冒険してみてはいかがでしょうか?