毎日食べているのは小学生84.8%・中学生79.8%…子供達の朝食事情
子供達の日常生活の実情は保護者以外には分かりにくい。全体像はなおさらの話。朝食を子供達は毎日食べているのか、その実情を文部科学省が2022年7月に発表した全国学力・学習状況調査(※)の結果を基に確認する。
設問は「朝食を毎日食べていますか」のみで、平日・休日の区分は無い。また、栄養剤やドリンクの類、シリアルやヨーグルトのようなものが朝食に該当するか否かも説明は無い。回答者が朝食と判断するか否かで答えてもらっていることになる。
毎日必ずといってよいほど食べているのは小学生で84.8%、中学生で79.8%。「どちらかといえば当てはまる」は時々食べない日もあるが、おおよそは食べているぐらいの感覚だろうか。それも合わせると小学生では94.3%、中学生では91.8%が朝食を食べていることになる。食べていないのは少数派だが、体調管理上からなのか、保護者の事情でからなのか、その他の理由によるものか、今調査結果からは分からない。
「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の合算を朝食を食べている派として、その値の推移を示したのが次のグラフ。
イレギュラーが出ている年度もあるが、2014年度以降はわずかずつ減少する。朝食を取らない小中学生が増えているようにも見える。実際、「当てはまる」のみの動向を見ると、朝食を食べている派の動きよりも明らかに減少する傾向を示しているのが分かる。
グラフ化は略するが、その分少しずつ「どちらかというと当てはまる」が増え、合算となる朝食を食べている派の値は、わずかずつ減少するにとどまっていることになる。具体的な回数を尋ねてはいないのでどれぐらいかまでは分からないが、小中学生自身の受け止め方として、毎日必ずしっかりと朝食を食べる人は少しずつ減り、食べない日も時々あるという人が増えていると解釈すればよいのだろう。
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※全国学力・学習状況調査
2022年4月19日、国公立および私立の小中学校に対し悉皆調査方式(標本調査ではなく全体を調べる)で行われたもので、実施学校数は小学校が1万9122校、中学校が1万282校。教科調査(学力テスト)は国語と算数(数学)、理科が実施されている。なお2020年度は新型コロナウイルス流行により調査実施そのものが見送られている。
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