【福島県福島市】会津のお母さんが作る「浜・中・会津」三拍子揃った絶品ガレット【がんばれ福島の飲食店】
新型コロナウィルスにともなう苦境にあえぐ福島市の飲食店。通常と違う営業方法でお客様に喜んでもらおうと奮闘するお店をご紹介していきます。
1回目は「あねさの小法師(あねさのこぼし)」。普段は居酒屋として、会津産の馬刺しや宮城県塩釜産の海産物など、福島県内外の本当に美味しいものだけを提供し、食通をうならせているお店です。営んでいるのは岩橋香代子(いわはしかよこ)さん。会津出身で、常連客には親しみを込めて「おかーちゃん」と呼ばれています
通常は夜のみの営業ですが、現在(~2021年9月30日までを予定)はお昼にも営業をしていて、会津産そば粉を使ったガレットが人気を集めています。
「おかーちゃん」が作るガレットは3種類。なかでもオススメは「浜・中・会津てんこもりガレット(880円)」。福島県民ならよくわかると思いますが、このメニュー名は福島県の3つの地方に由来しています。
・浜=浜通り=東側の太平洋沿いの地方
・中=中通り=文字通り真ん中
・会津=会津=奥羽山脈を挟んだ西の地方
そもそも「ガレット」ってなんでしょう?最近よく聞くようになった食べ物ですが、もともとはフランスのブルターニュ地方で食べられていた料理で、そば粉を使ったクレープのようなもの。夕食にシードルを飲みながら食べるんだそうです。おしゃれですね。
そんなおしゃれなガレットを、居酒屋の「おかーちゃん」は「和テイストで日本酒にも合うように作ったのがこの『浜・中・会津てんこもりガレット』なの。だって、ここ居酒屋だからね~。」と笑顔で教えてくれました。福島県産をてんこもりのガレット、さて、どんな「浜」「中」「会津」が入っているんでしょう?
・「浜」=浪江町のしらす
・「中」=佐々木牛乳の牛乳
・「会津」=そば粉、米粉、たまご、会津伝統野菜の立川ごぼう、長ネギ
会津出身の「おかーちゃん」、さすが会津産の食材をたくさん使っています。さて、どんな味なんでしょう?
ふわ~んとそば粉の香り。立川ごぼうのしっかりとした香りや食感、そして何と言っても「おかーちゃん」がほれ込んだ浪江町のしらすが得も言われぬハーモニー。あっという間に完食してしまいました。うーん、日本酒欲しいっ!現在(~2021年9月30日までを予定)は酒類の提供を自粛しているため、取材時は残念ながら飲むことはできませんでしたが、テイクアウトもできますので、自宅に持ち帰ればお好みの日本酒とのマリアージュを楽しめますね。
「おかーちゃん」は冒頭にも書いたとおり、美味しいものだけを楽しんでもらうという強い信念を持ってお店を営業しています。会津地方や浜通りまで、自ら仕入れに行くという念の入れよう。早く新型コロナウィルスによる重点措置が解除になって、カウンターで「おかーちゃん」とのおしゃべりを楽しみながら、「おかーちゃん」目利きの美味しいものを食べたいものです。
それまではこのそば粉のガレットをお楽しみください。注文があってから焼き上げますので、事前に予約をすることをおススメします。
そば粉のガレットは、「浜・中・会津てんこもりガレット(880円)」の他に「玉子とベーコンとチーズのガレット(770円)」と季節のフルーツを使ったガレットもあります。
最後に、こっそり秋に向けた「ふじみのり」というブドウを使った試作品を公開しちゃいます。詳しくはお店までお問い合わせを。
<あねさの小法師>
住所:福島県福島市置賜町8-6ふくしま屋台村こらんしょ横丁内
TEL:090-5354-1280
あねさの小法師Instagram
■2021年9月30日まで(予定)の営業時間
営業時間:12:00~20:00
※仕入れの状況によっては営業時間の変更あり。不定休。
■通常の営業時間
営業時間:18:00~26:00 不定休
※2021年9月14日に一部日程を書き換えました。