たった3ステップでイマイチの写真がSNS映え! iPhoneの「ブリリアンス」に注目!
Instagram、Facebook、Twitterなどなど、誰もがSNSで写真を公開する機会が増えました。
そんな時、写真をより“キレイ”に見せたいのは共通の願いではないでしょうか?
みんなからのの“いいね!”も気になりますが、自身の美的センスやこだわりをさりげなくアピールするにも、写真の“見映え”は、文章より何倍もの威力を発揮することでしょう。
そこで今回は、映像調整の専門家として活動する筆者が、日本でユーザーの多いiPhoneを一例に、標準の写真アプリのみで、「撮影後」に簡単にできる「見映えUP術」(画質調整)をご紹介したいと思います。
ステップ1 素晴らしすぎる!「ブリリアンス」を活用
iPhoneの「写真」アプリ上で、「編集」→「ライト」を選択すると、「ブリリアンス」という調整項目があります。OSバージョンにしていつからこの項目が登場したのかは記憶にありませんが、写真の見映えをアップするには最も近道と言える好機能です。
この「ブリリアンス」は、プラス方向に調整すると、映像が明るく華やかな印象になります。
仕組みとしては、明るさの中間調(黒を0、白を100とすると、約50~60あたり)をより明るく、その上の80~90あたりを暗くする方向でトーンカーブが調整されます。
ポイントは、その効き具合の絶妙さで、食べ物の写真なら、ほぼ例外なく“シズル感”が増すのには感心。ポートレート写真も違和感なく画力が増します。
適正な調整度合いは写真によりますが、概ね、目盛りプラス3~10くらいの間で、ベストポジションが見つかるでしょう。
この「ブリリアンス」を活用するだけで、写真の見映えが倍増すること請け合いです。
ステップ2 「シャドウ」
「ライト」の中にはいくつかの項目がありますが、「ブリリアンス」と同様に効果的で調整をお勧めしたいのが「シャドウ」です。
この「シャドウ」をプラス方向に調整すると、“影”が薄く写真全体が明るく軽やかな印象になります。
仕組みとしては、暗部から中間調(黒を0、白を100とすると、約20~60あたり)がより明るい方向に整えられるようです。
日常の撮影ではライティングを整えるのは難しく、全体が暗く映り影も目立ちやすい傾向がありますが、この「シャドウ」を調整すれば、「影」の重苦しさを緩和できるという訳です。
適正な調整度合いは、元の写真と先述の「ブリリアンス」調整との兼ね合いで検討が必要ですが、概ね目盛でプラス2~5くらいの間でベストポジションが見つかるでしょう。より完成度を上げるには、「ブリリアンス」と「シャドウ」を交互に少しずつ調整するのがお勧めです。
なお、過度な「シャドウ」のプラス調整は、コントラストが低下して写真が淡く平坦に見えてしまうので程々に。
ステップ3 切り抜き(トリミングでアングル調整)
スマホ時代に気になるのは、写真の中の被写体が“小さ過ぎる”こと。そもそも画面が手のひらサイズで、SNSアプリ上では、写真はさらに小さく表示されるので、撮影者が“見せたい部分”が閲覧者に伝わりにくいものです。とは言え、撮影時にアングル決めに時間を掛けられないケースも多いでしょう。特にレストランやカフェの場合は、肝心の食べごろや周囲への配慮からササッと済ませるのがスマート。
つまり、少し離れて画角を広めに撮っておき、後から切り出すのがコツと言えます。iPhoneの写真アプリでは、「編集」画面で“切り抜き”が直ぐに使えるようになっています。
食べ物を撮影するなら、皿など全体を収めるよりも、目を引きたいポイントを思い切ってアップにすると迫力が出ます。
今回の「ブリリアント」「シャドウ」「切り抜き」の3ステップ(手間)を加えると、写真のビフォー・アフターは以下の通りです。
いかがでしたでしょうか? 特別なアプリが不要で、時間もそれほど掛からず、たった“3ステップ”でこの効果。今すぐ、イマイチだった写真で試してみてください。SNSにアップしたくなるような、キレイな写真に生まれ変わるかもしれません。
さいごに
写真は撮影時の準備、基礎知識、テクニックが重要なのは言うまでもありませんが、フィルム時代に比べるとデジタルなら何枚でも気軽に撮影でき、後から必要な部分を切り出したり調整できるのも特徴です。つまり、誰でも失敗なく、一定水準の写真が残せるようになったのは喜ぶべき進化と言えます。
加えて、スマホ世代は毎日何枚もの写真を撮影している点で、ある意味「ベテラン」。一般ユーザーの写真のレベルは、昔のフィルム時代に比べて、大きく底上げされていると思います。
この記事を参考に、SNS映えする写真の創造にチャレンジしてみて下さい!プロを超える日がやって来るかもしれません。
因みに筆者のInstagramアカウントは以下。特にテーマがなく日常をテキトーに撮影しているものですが、食べ物はこの記事で紹介した方法で「美味しそう」に見えるよう意識して調整していますので、ご参考になれば幸いです。