【京都市右京区】東映太秦映画村が全面リニューアル発表 江戸時代の京再現 温泉や夜の酒場も通常営業へ
「東映京都撮影所」の屋外スタジオを公開し、日本で初めて時代劇撮影をライブ見学できるテーマパークとして1975年に誕生した「東映太秦映画村」が2025年に迎える開業50周年を機に施設内を全面的にリニューアルすることを発表しました。2023年11月25日、開催中の「太秦江戸酒場 秋の宵・村の祝祭」の会場で明らかにされたものです。
東映太秦映画村と言えば、修学旅行生や親子連れの子どもたちなどに人気の体験型テーマパークです。概要説明に登壇した株式会社東映京都スタジオの鎌田裕也代表取締役によると「時代劇隆盛の1982年には、年間入場者数が256万人超えを記録するなど開村以来6500万人を超える来場者に恵まれた」といいます。
しかし、時代劇が映画やドラマなどでも下火になり、現在の来場者数は年間約60万人にとどまっています。施設の老朽化などもあり、社会状況や消費者ニーズの変化、インバウンド需要にも対応し、「当面160万人の来場者数をめざし、よりわくわくするエンターテインメントを提供するため全面リニューアルを英断した」といいます。
リニューアルは総事業費120億円をかけ、期間中休村はせず、2024年から段階的にエリアごとに3期にわたって行われます。2025年に第1期エリアのリニューアルオープンから始まって、2028年までに全面リニューアル開業を目指すとしています。
日本の「ものがたり」を世界へとした今回の計画では、江戸時代の京の街並みを再現し、路上パフォーマンスや「ここでしか出会うことができない京の食」とした京都の飲食や物販の有名店などの出店や茶の湯、いけばな、工芸など「誰もがトライできる伝統文化の新たな実験場」の建設、文化人などの企画や展示ができるゾーンの出現。江戸の世界の中にセットではなく入浴できる「温泉」が建設され、近隣の住民らにも開放されるのだそう。
これまでの子どもたち向けのゾーンもより進化した「忍者の森」などとしてリニューアルされる他、折しもこの11月25日から26日まで開催されている「江戸酒場」のような夜の宴も通常営業とし、ファミリーから大人、海外からのゲストまでが満足できる夢の空間へと生まれ変わります。計画概要を聞いているだけでワクワクしました。進捗が楽しみですね!
この日は、「江戸酒場」も満喫しました。まるで時を巻き戻したような江戸時代さながらの雰囲気に浸りながら、玉乃光酒蔵や松山酒造などの美味しい京都のお酒や中村楼、いづう、雑魚や、俵屋吉富、沖よしなど名店の食事に舌鼓を打ち、日本が誇る伝統芸能を心ゆくまで楽しむことができました。
中でも、東映俳優陣などによる路上パフォーマンス、大奥BARや丁半BAR、浪人酒場、吉原ストリートのパフォーマンスなどが大人気でした。来場した大人たちが美酒美食を楽しみながら、俳優さんたちと記念撮影したり京の夜の宴を堪能していました。
「東映太秦映画村」(外部リンク)京都市右京区太秦東蜂岡町10 0570-064349(ナビダイヤル)